「マックのステマ疑惑で非難も」上場したトレンダーズの正体
ネットバブル最中の2000年4月、トレンダーズを設立し、念願の起業を果した。
女性用ランジェーリーの通信販売を手掛けるピーチ・ジョンの野口美佳社長(当時)との交友を自慢するなど、“お友達”は六本木ヒルズ族だ。
経沢氏は野口美佳社長から大誕生会に招待された喜びをブログ(09年1月14日付)に、こう綴った。
『お誕生日会場は、東京ジョイポリス貸切!! すべてのアトラクションやゲームが参加者のために無料で開放され、各所に、遊び心ある仕掛けと、ホスピタリティが満載。そして、芸人の方々が、舞台上でエンターテインメントを繰り広げ、参加した私は超楽しんでしまいました』
トレンダーズの後ろ盾は六本木ヒルズ族の成功者であるサイバーエージェント社長の藤田晋氏。10年5月にサイバーエージェントの子会社になったが、株式上場に備え11年9月、サイバーが経沢社長などトレンダーズの取締役に株式を譲渡した結果、子会社ではなくなった。それでもサイバーエージェントは13.7%を保有する第3位の大株主だ。だが、藤田氏はしたたかだ。トレンダーズの株価が上昇したこともあってだろう。10月30日に113500株を売却した。持ち株数は227100株から113600株(6.85%)に半減。トレンダーズの主要株主でなくなった。他人のフトコロ勘定だが、このIPOで藤田社長はいくら儲けたのだろうか。
●株式公開でビジネスモデルがゆらぐ?
経沢氏&トレンダーズを有名にしたのは、日本マクドナルドのヤラセ事件に関連してだ。業界では「サクラ バーガー」と呼ばれている。08年12月23日。大阪の心斎橋にある御堂筋周防町店に徹夜組を含め約3000人が殺到し、1キロメートル以上の大行列になった「クォーターパウンダー」の販売キャンペーンの一環で、アルバイトが大量に動員された。派遣会社のフルキャストなど2社がアルバイト1000人を時給1000円で募集。別に3セット分のハンバーガー代が支払われた。
このヤラセ事件では、マクドナルドのPR業務の一部を担当していたとされるトレンダーズ(なお、同社のHPには、「以前同社が一部受託したマーケティング支援」となっている)の経沢香保子社長が、ネット上でバッシングを受けた。自身のブログで取引関係を伏せたステルスマーケティングを展開したのではないか、と批判されたのだ。
ステルスマーケティング(略称ステマ)とは、企業がそれが宣伝であると消費者に悟られないように宣伝活動を行うことをいう。客を装って店に行列を作る“さくら”のような古典的手法がまず思い浮かぶ。近年ではインターネット、特にブログやツイッター、掲示板といったソーシャルメディアを使って、企業や広告会社が、口コミを装って意図的に世論&評価を誘導することを指す。
今年の啓蟄
松本大
資本主義は戦争である
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