ニュース詳細
汚染水の広がり抑える井戸設置へ3月1日 8時45分
K10056283711_1403011012_1403011013.mp4
東京電力福島第一原子力発電所で、先月(2月)、配管の弁が開けられ、タンクの汚染水100トン余りが流出した問題で、東京電力は汚染水が地下水に達した場合に備え、くみ上げるための井戸をあらかじめ掘るなどの対策を決めました。
福島第一原発では先月、4号機の山側にあるタンクに水が入りすぎ、高濃度の汚染水100トン余りが敷地内の地面に流出しました。
東京電力は本来閉じているはずの配管の弁を誰かが開けたためにタンクに水が入りすぎたとみて、調査していますが詳しい経緯は分かっていません。
東京電力は流出した汚染水のほぼ半分をポンプを使って回収するとともにしみこんだ場所の土を取り除いていますが、汚染水が地下水の層に達して、広がることが懸念されています。
去年8月に汚染水300トンが流出したケースでは、周辺の井戸の水で放射性物質の濃度が上昇し、汚染水が地下水に達したとみられています。
このため東京電力は流出場所の海側3か所に観測用の井戸を掘って地下水の汚染を監視するともに、汚染が確認された場合にくみ上げるための井戸もあらかじめ掘ることを決めました。
福島第一原発では、山側から流れ込む地下水が建屋周辺で汚染される前にくみ上げて海に放出する地下水バイパスが計画され、そのくみ上げ地点が今回の流出場所の海側にあるため、汚染が広がれば影響するおそれがあります。
東京電力では「去年8月のケースを教訓に、先手を打って汚染の広がりを抑えたい」と話しています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|