ロシア・ソチで開催されていたソチオリンピックが、2月23日(現地時間)の閉会式をもって終了しました。さまざまな“名場面”が生まれた今大会ですが、その中でも注目を集めた競技・セレモニーの動画を、民放テレビ局によるオリンピック公式動画サイト「gorin.jp」からピックアップしました。男子スキークロスで起こった思わぬ展開から、動きが“リアル”だと話題を呼んだマスコットキャラクターの見せ場まで、5つの動画を紹介します。
■ ゴール直前で思わぬ展開 男子スキークロス準々決勝の“珍事”
▽ フリースタイルスキー男子スキークロス | 競技結果&ハイライト [gorin.jp]
フリースタイルスキーの男子スキークロスでは、準々決勝の第1組でまさかの出来事が発生しました。順調に進んでいたはずの競技後半、先頭を滑っていた選手がジャンプ後の着地で体勢を崩し、ゴール直前で転倒。2番目にいた選手も巻き込まれるように転倒し、うまく避けることができた3番目の選手が1位でゴールにたどり着きました。
4番目にいた選手もつられるように転倒したことで、4人中3人の選手が倒れ込んだまま“スライディングゴール”をするという結果に。熱い語り口で知られる解説の三浦豪太さんも、これには「なかなか見ないですよこの光景」とコメントしていました。三浦さんの興奮した様子や、実況者による“名言”にも注目です。
■ 銅メダルのスキージャンプ男子団体、表彰式でも“ジャンプ”
▽ スキージャンプ男子団体 | 競技結果&ハイライト [gorin.jp]
スキージャンプ男子団体は、1998年の長野オリンピック以来、16年ぶりにメダルを獲得しました。団体メンバーは、個人種目で銀メダルに輝いた葛西紀明選手と、清水礼留飛(れるひ)選手、伊東大貴選手、竹内択選手。表彰式ではメダル獲得の喜びを表すかのように、1人ずつ片手を突き上げながら、飛び跳ねるように表彰台に上りました。
■ 数々のドラマが生まれたフィギュアスケート
<羽生結弦選手のショートプログラム>
▽ フィギュアスケート男子シングル | 競技結果&ハイライト [gorin.jp]
羽生結弦選手は、フィギュアスケート男子のショートプログラムで101.45点という“世界最高得点”を記録。国際大会のショートプログラムで100点を超えるのは史上初の快挙です。羽生選手は「パリの散歩道」のメロディーに乗せ、冒頭の4回転ジャンプを決めると、その後のジャンプもすべて成功させました。
印象的なのは、競技を終えて結果を待っている際の1シーン。ディズニーキャラクター「くまのプーさん」のぬいぐるみと共に、モニターに向かって一緒におじぎをするかわいらしい様子が見られます。その後高得点が表示されると、羽生選手は全身で喜びを表現していました。
<浅田真央選手のフリープログラム>
▽ フィギュアスケート女子シングル | 競技結果&ハイライト [gorin.jp]
フィギュアスケート女子のショートプログラムで、16位だった浅田真央選手。翌日に行われたフリープログラムでは、ラフマニノフ作曲の「ピアノ協奏曲第2番」に合わせて、ショートプログラムで失敗したトリプルアクセルを見事に決めました。浅田選手はこのフリープログラムでトリプルアクセルを含む8つの3回転ジャンプに挑戦し、すべて成功させました。
演技を終えると涙をこらえるように目を閉じた浅田選手ですが、その後はすぐ笑顔に戻ります。そんな浅田選手を見守る佐藤信夫コーチや、涙ぐむスタッフの姿も胸に響きます。得点は142.71点と、これまでの自己ベストを更新しました。
■ 閉会式で、あのマスコットキャラが泣いた?
▽ 大会17日目 2月23日(日)| デイリーハイライト [gorin.jp]
ソチオリンピックのラストを飾る閉会式。開会式で起こった“四輪”のアクシデントを逆手に取ったアイデアなど、さまざまな演出で会場を沸かせました。その中でインパクトがあった演出の1つは、ソチオリンピックのマスコットキャラクター「ホッキョクグマ」による聖火の消灯。息を吹きかけるようにして火を消すと、会場の外に設置されていた聖火台の火も消えていきました。
その後ホッキョクグマは、オリンピックが終わってしまう寂しさを表現するように目から涙をこぼします。開会式から動きのリアルさが話題を呼んだキャラクターでしたが、最後の涙まで本物のようでした。
今後ソチでは、“もう1つのオリンピック”こと「ソチ2014パラリンピック冬季競技大会」が行われます。開催期間は3月7日から3月16日まで(現地時間)です。
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