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汚染水「地下貯水槽活用でタンクに余裕を」3月6日 4時20分
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東京電力福島第一原子力発電所で、先月、タンクに水が入りすぎ、汚染水100トン余りが流出した問題で、原子力規制委員会の委員からは、多くでほぼ満杯になっているタンクの余裕を確保するため、去年、水漏れが起きた地下の貯水槽に放射性物質の濃度を下げた水に限って移す提案が出されました。
福島第一原発では、先月、4号機の山側にあるタンクに水が入りすぎ、高濃度の汚染水100トン余りが敷地内の地面に流出しました。5日の原子力規制委員会の専門家会議で東京電力の担当者は汚染水をためるタンクがひっ迫しているため、問題のタンクは、水位が96%を超えたらポンプが自動的に止まる設定が解除されて、当時、ほぼ満杯の状態で、同じようなタンクがほかにも多くあると報告しました。
これについて、原子力規制委員会の更田委員は「高濃度の汚染水をほぼ満杯まで入れている運用自体が危うい。
一部のタンクに入っているほとんどの放射性物質を取り除いた水は地下の貯水槽に移し、その分、高濃度の汚染水をためたタンクの水位を下げたほうが安全だ」と述べました。
地下の貯水槽は去年、相次いで水漏れが起きたため、原則、使わないことにしていて、東京電力は、今後、検討する考えを示しました。今回の問題では、タンクにつながる配管の本来、閉じているはずの弁が開いていたことが分かっていますが、詳しい経緯は分かっておらず、東京電力が調査を続けています。
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