通り魔 逮捕の男「社会に復しゅう」3月6日 18時15分
今月3日、千葉県柏市の住宅街で4件の通り魔事件が相次ぎ、このうち会社員の男性を殺害しバッグを奪ったとして近くに住む24歳の男が逮捕された事件で、男は「金が欲しかった」と供述している一方、社会への不満を口にし、「飛行機をハイジャックして東京スカイツリーに突っ込み、社会に復しゅうする」などと話しているということで、警察は詳しい動機などを調べています。
この事件で、千葉県柏市あけぼのの無職、竹井聖寿容疑者(24)は、今月3日の午後11時40分ごろ自宅近くの路上で、会社員の池間博也さん(31)の背中や首などを刃物で刺して殺害し、現金などが入ったバッグを奪ったとして強盗殺人の疑いで逮捕され、6日、検察庁に送られました。
警察によりますと、容疑を認め、残る3件の強盗などについても関与を認める供述をしているということです。
竹井容疑者は、現場から僅か数十メートルのマンションに住んでいて、通りかかった4人の男性を次々に襲ったとみられています。
これまでの調べに「金が欲しかった」と供述している一方、社会への不満を口にし、「飛行機をハイジャックして東京スカイツリーに突っ込み、社会に復しゅうする」などと話しているということです。
警察は事件に至る詳しい動機などを調べています。
小学生のころの竹井容疑者
竹井容疑者は、平成14年に千葉県柏市内の小学校を卒業しました。
卒業アルバムの集合写真には、クラスメイトともに楽しげな様子で写っています。
アルバムの中の文集では、小学校生活の一番の思い出は修学旅行だったと記しています。
「楽しかった修学旅行」というタイトルで、「テレビが見れなくてつまんなかったけど、トランプとか温泉に入って楽しかったです。
なんと言っても楽しかったのは、ホテルの部屋で友達といろいろな話をしたりして過ごしたことです」とつづっていました。
旅行中のバスの挿絵も添えられていました。
竹井容疑者が小学校6年生のときに担任を務めた男性は、「当時、他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、目を合わせなかったり、挙動不審なところがあった。
ゲームセンターで遊んでいるのを指導したことがあったが、『自分だけではない』と言い訳したり、『自分はやっていない』と作り話をしたりした。
そのときの様子と、今回、テレビの画面で見た逮捕される前、報道各社の取材に弁解するように答えている様子が一緒で当時と全く変わっていないと感じた」と話しています。
そして「当時、自分に自信が持てないのではないかと考え、熱中するものを持たせたいと思って指導したが、事件を聞いて、指導したことが全く生きていなかったことが分かった。
つらいし、悲しい」と話しています。
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