NATO 対ロ関係を全面的見直しへ3月6日 10時58分
ウクライナ情勢の緊張を受けてNATO=北大西洋条約機構は、ロシアがウクライナの主権を侵害し続けているとして、これまで維持してきたロシアとの関係を全面的に見直すことを決めました。
NATOのラスムセン事務総長は5日、ベルギーのブリュッセルにあるNATO本部で、声明を発表しました。
この中でラスムセン事務総長は「ロシアはウクライナの主権を侵害し続けている」と述べ、ロシアを改めて非難しました。
そのうえで、当面の措置としてシリアの化学兵器を洋上で処理するために使われるアメリカの船の護衛を、ロシアと共同で行う計画を中止するほか、実務レベルでの会合をすべて取りやめることを明らかにしました。
さらに、「ロシアとの関係を全面的に見直す」と述べ、高官レベルでの定期的な協議や、テロ対策での協力など、これまで維持してきたロシアとの関係を見直すことを明らかにしました。
一方で、ウクライナとの間では、共同の軍事演習を増やすなど、関係を一層強化していくとしています。
今回の決定についてラスムセン事務総長は、この日、ロシアの大使と会談し、内容を伝えたとしたうえで、「ロシアに対し一定の圧力を加えることで政治・外交的な解決に向けて道が開けることを期待する」と話しています。
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