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プレゼントにおすすめの香水

最近、私のいる業界でもアベノミクス効果なのか、
色々と忙しくなってきまして、
追記ばかりで、しばらく新規記事が滞っておりましたが、
少し時間ができましたので、
ブログを更新したいと思います。

まず改めまして、
私はとある業界でマーケティングの仕事をしておりまして、
ライフワークになっている趣味は香水という者です。
化粧品業界の人間ではありません。残念ながら・・・。
自宅にある香水も男女問わず200種類を超えました。
最近は調香師の勉強がしたいと思ってます。

今回お届けする内容は・・・
とにかくプレゼントするアイテムとして選ばれることが多い香水。
しかし、どんなものを贈ったら喜ばれるのか?
人気なのはどれなのか?
“あの人”に似合うだろうか?
そもそもギフトに香水というはどうなんだろうか?
そんなことで悩んでいる人も多いと思います。
質問投稿サイトなどでもよく見る内容です。

そんな人に、マーケティング的観点から、
系統別に、贈り物としての香水選びのポイントを
アドバイスさせて頂きたいと思います。
化粧品業界の友人にも色々と聞いた内容なので、
かなり精度の高い内容になっていると思います。




1、香りの系統から考える

香りの好みは、人によって異なります。
相手のいつも付けている香水などが分かっている場合は、
その香りと同系統の香水を選びましょう。
ネットやお店で香水の説明に書かれている
「○○ノート」という言葉を目にすると思います。
例えば、フルーティフローラルノート。
これは、フルーツの香りと花の香りをミックスした系統ということです。
このようなノートは、様々な香水にあります。
つまり、この同じノートの中から選べば、
相手の好みから外れることはないということです。
ちなみに、香水初心者というような人には、
せっけん、柔軟剤、シャンプー、フルーツのような、
普段から馴染みのある清潔感のある香りというのが無難です。
おすすめは、以下のようなものになります。

「クリーン シャワーフレッシュ」(せっけん系)男女兼用
「エンジェルハート」(シャンプー系)女性用
「クロノス2」(柔軟剤系)男女兼用
「インカント チャーム」(フルーツ系)女性用



2、ブランドから考える

香りよりも、何の香水を使っているかという、
“見栄”の部分を重視する人もいます。
そのような人は、有名ブランドの香水を好みます。
国内生産の低価格帯ノンブランド商品は嫌います。
このような人には、香り度外視で、
シャネル、ディオール、グッチ、クロエなど、
一般的に高級とされるブランドを選べば喜んでもらえます。
もし、相手がいつも身につけているブランドが分かっている場合は、
そのブランドと同じ香水を選ぶと効果的です。
おすすめは、以下のようなものになります。

「クロエ オードパルファム」
「シャネル ココマドモアゼル」
「ディオール フォーエバーアンドエバー」
「グッチ ギルティ」



3、ボトルの形から考える

特に女性は、ボトルのデザインを重視します。
形容詞としては、「かわいい」、「オシャレ」というものです。
いつもオシャレに気を使っていて、
個性的なファッションを好むような相手には、
ボトルの形が変わっているもの、
かわいいものを選ぶといいでしょう。
ですがここはセンスを問われますので、
自信のない人は、ショップなどで店員に相談するといいでしょう。
ちなみに、ボトルデザインに定評のある女性用香水は、
以下のようなものがあるそうです。

ランバン ジャンヌランバン」
「イヴサンローラン ベビードール」
「ニナリッチ ニナ」
ヴィヴィアンウエストウッド ブドワール」



4、ライフスタイルから考える

相手がどのような時に一番香水を使うかを考えましょう。
大きく分けて、オンとオフです。
仕事メインで付けたいという場合、
ビジネス向けの、キリっとした香りを選ぶといいと思います。
男性ならシトラス系、ウッディ系、スパイシー系など。
あまり甘い香りはビジネス向けではありません。
取引先に年配の人がいた時に、
チャラチャラしたイメージを持たれてしまいます。
女性なら、フローラル系が無難です。上品に香ります。
フルーツやバニラなどを多く使ったものは、
甘くなりすぎて、可愛くなり過ぎてしまいます。
仕事のできる女性のイメージではないですよね?
オフの時がメインの場合はその逆を選べばいいです。
ちなみに、仕事向けのおすすめは、以下になります。

「ブルガリ アクアプールオム」(男性用
フェラーリ ライトエッセンス」(男性用)
「ブルガリ オムニアクリスタリン」(女性用)
「ランバン エクラドゥアルページュ」(女性用)



5、年齢から考える

若者なのか、ある程度の年配者なのかによって、
香りの好みや、周りの持つイメージも異なります。
60歳の女性が、可愛らしいフルーツ系の香りをさせていたら、
違和感を感じませんか?
ローズやムスクなど、落ち着いた香りの方がしっくりきませんか?
つまりそういうことです。
年齢相応の香り、ブランドを選びましょう。
ご年配向けのおすすめは、以下のようになります。

「ドラッカー ノワール」(男性用)
「ブルガリ ブループールオム」(男性用)
「ニナリッチ レールデュタン」(女性用)
「ジャンシャルルブロッソー オンブルローズ」(女性用)



6、人気から考える

いわゆる「ミーハーな人」には、
これだけで十分です。
今、話題になっていて、付けている人も多い人気の香水。
「これ今一番人気みたいだよ」という一言を添えてあげれば、
より喜びも大きくなるでしょう。
ショップやネットのランキングで1位のものを選べばいいだけです。
これはその時によって異なりますので、
あえておすすめは書きません。




さて、いかがでしたでしょうか?
香水を選ぶ時は、上記のような点に留意しながら、
相手のことをよく考えて選ぶといいと思います。
香水をプレゼントするタイミングとしては、
誕生日、バレンタインデー、ホワイトデー、
母の日、父の日、敬老の日、クリスマス、
などがあります。
ご参考までに。





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「似てる香水」について

ふと始めてみたブログですが、多くの方に興味を持って頂いているようで何よりです。

今回は、「似てる香水」というものについて書いてみたいと思います。


現在、日本で流通している国内外の香水はおよそ600~800種類程度はあるそうです。
ただ、入れ替わりが激しいようで、1年で100種類近くの新しい香水が生まれ、
同時に数十種類もの香水が廃番となっているとのことです。(化粧品業界の友人いわく)


そんな中で、大ヒットし、有名になるような香水はほんの一握りと言えます。
昨年は、Azul店内の香りで話題となった「クロノス」や、本田選手プロデュースの「ロードダイヤモンド
などが大ヒットしました。
そして、このように有名となった香水には、決まって2番煎じ、3番煎じの類似品が発売されます。
特に、香りで有名になったものはターゲットにされやすいようです。
「ロードダイヤモンド」は本田選手のネームバリューによるところが大きいので、
香り自体はいたってよくあるシトラスフルーティーな良い香りという感じでした。
そのため、2番煎じのターゲットにはならなかったようです。



有名香水によく似ていて、2番煎じとして人気となった香水というのはよくあります。
下記の香水は私の知る限りでほんの一例です。


元祖「クロエ オードパルファム」→ 「ウィッシュアイ」

元祖「エクラドゥアルページュ」→ 「ラブリースイート16」、「オードモアゼル フローラル

元祖「D&Gライトブルー」→ 「フェラーリ ライトエッセンス」、「サムライ ライト」、「ライジングウェーブ ゼロ」

元祖「インカントチャーム」→ 「ラブ&ピース」

元祖「クロノス オードパルファム」→ 「a9(エーナイン)」



このように、元祖として有名なものがあるにも関わらず、
なぜ、類似品も人気となるのでしょうか?
それは、人間の嗅覚と記憶が関係あるのではないかと思います。
私もそうなのですが、ある好きな香水があって、それに似てる香水を嗅いだにも関わらず、
その“似てる”という情報がない限り、一瞬、どちらも別の香りとして好きな香りに感じてしまいます。
そして、似てる香水であると言われると、「あっ!たしかに!」となります。
つまり、万人受けする人気香水にそっくりなものを作っても、
元祖が既にあるから人気が出ないということはなく、
新しい香りとして人気が出てしまうということなのです。


ちなみに前の記事でも書いた、
「クロノス オードパルファム」の類似品である「a9(エーナイン)」の人気は、
実はこれと同じような理由によるものだと思います。
Azul店内で香るアロマの香りのファンが待ちに待っていた、
あの香りに似てる香水として口コミで人気となったのが「クロノス」でした。
その後を追うように発売し、同様の層をターゲットとしたものが「a9」です。
実際は、比較しても「クロノス」の方がAzulによく似ており、
「a9」は「クロノス」を甘くフローラル系にアレンジしたようなもので、
Azulからはだいぶ遠ざかっています。しかし人気はあるようです。
これはつまり、Azulにどれだけ似ているかという観点の人は「クロノス」。
Azul系で、少し甘さのある香りが好みという人は「a9」と、
住み分け現象があるのではないかと思います。
もちろん、Azulに激似のものという観点の人が、「クロノス」を知らずに、
「a9」を使っている可能性は大いにあります。(宣伝はa9の方が巧妙ですので)
これらの要因が絡み合って、「クロノス」も「a9」も人気となっているのではないでしょうか。



香水というのは、個人差のある嗅覚に依存した抽象的な商品です。
少なくとも、類似品がヒットしやすい業界であるということは言えるのかもしれませんね。
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『クロノス2』の香りを検証

Azul(アズール)店内の香りに似ている香水として話題になっているクロノスから
「クロノス2」という続編が発売されたということで、
さっそく購入して前作「クロノス」と香りの比較をしてみました。

・・・と、その前に、まずはAzul店内に香っている
アロマディフューザについて考えてみたいと思います。




<アズール店内の香りの正体>


プロリテック社というアメリカの香料会社が製造している
フレッシュクリーンというアロマを、ディフューザー(アロマを超音波で拡散させる装置)で
店内に香らせているものが、みんなが知っているあの香りの正体です。

※2013年10月に、フレッシュクリーンから、別のアロマに変更されたため、
 現在は馴染みのない香りに変わっています。(皆さん気付いてましたか?)

ディフューザーには通常、ダイヤルのようなものがあって、
それをどれだけ回すかによって、香りの強さを調節できる場合が多いようです。
Azulの店舗によって少し香りが違うように感じるのは、
この調節が店舗によって違うからということなのではないかと思います。

また、アロマは、香りを嗅ぐ立ち位置で印象が違うということもあまり知られていません。
例えば、Azulのお店の中に入って嗅ぐのと、
お店の外に漂っているものを嗅ぐのとでは、香りの印象かなり異なります。

これを踏まえたうえで、「クロノス」と「クロノス2」の香りを比較してみたいと思います。





<クロノス2の香りについて>


クロノスとの違いを一言で表現すると、

「クロノス」→ Azul店内で香っているあの香りと近い。(ダイヤルを強めに回している状態)
「クロノス2」→ Azulのお店の外に漂っているあの香りと近い。

つまり、どちらもAzulに似ている香りなのですが、
香りの“丸み”と“香りの芯”の強さが違うということです。

おそらく、いつもAzulの店内で強いアロマの香りを目の当たりにしている人は、
「クロノス」がAzulの香りだと思うでしょう。
逆に、ダイヤルが弱めに設定されている店舗によく行く人や、
お店の外からいつもあの香りを嗅いでいた人にとっては、
「クロノス」は強く感じ、「クロノス2」の方が、よりAzulに近いと感じるでしょう。

しかしここで勘違いしてはいけないのが、
持続性とは無関係ということです。
両方を片方ずつ手首に付けて、持続時間を比較してみましたが、
不思議なことに、ソフトな印象であるはずの「クロノス2」の方が、
若干長持ちすることがわかりました。

その理由は、おそらく、香りの変化と関係があるのではないかと思います。
「クロノス」は、付け始めから5~10分程度で、香りが変化し、
あのAzulの香りになります。そして、3時間ほどその香りが香ったあと、
ムスクの香りが強くなり、約1時間ほど香って、消えます。

「クロノス2」は、付け始めから1~2分でクロノスよりもややソフトなAzulの香りになり、
その香りが4時間ほど続き、そのまま消えていきます。

つまり、実際の持続性としては大きな差はないのですが、
「クロノス2」は、芯となる香りが長く続くように作られているため、
かなり長持ちするように感じるということだと思います。




<結論>

「クロノス」と「クロノス2」、どちらがよりAzulに近いのかという判断は、
自分がAzulの香りをどのように記憶しているかによって異なるということです。
「クロノス」が自分の知っているAzulの香りよりも強く感じ、少し違うと感じた人は、
「クロノス2」がAzulそのものという印象を受けるでしょう。
逆に、「クロノス」がAzulそのものだと感じている人は、
「クロノス2」は薄いAzulの香りという印象になり、少し違うと感じるかもしれません。
両方ともまだ知らないという人は、
とりあえずソフトな印象の「クロノス2」の方から試す方がいいかもしれませんね。
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Azulの匂いに似てる香水「クロノス」と「a9」

アズールの香り・匂いに似てると話題になっている香水は3つ。

1、クロノス オードパルファム 50ml
2、クロノス2 オードパルファム 50mL
3、a9(エーナイン)オードトワレ 30ml

徹底調査&比較してみました。
※最新情報を随時追加、内容変更をしています。




「香り」


※前置きとして、私はアズールと同じアロマを家で使用しています。

2013年10~11月頃より、
アズール店内で使用されているアロマが変更されています。
このブログで言及しているアズールの香り・匂いとは、
変更される前の、あの有名な香り・匂いとなります。


クロノスは、付けた瞬間、アズールよりもややフレッシュですが、
5分も経つと、あのアズールの香りになります。
ホントに“そのもの”です。
付けたてだけで判断するのは禁物です。
アズールそのものになるのは、5分ほど経過してからです。
そこから3時間くらいはアズールの香りが持続します。
フレッシュクリーンの原液(アズール使用のアロマ)も、
肌につけてみると、あの店内の香りよりもかなりフレッシュな感じになり、
クロノスの付けたてに似ているので、
クロノスはフレッシュクリーンを忠実に再現したのではないかと思います。


※追記(重要)

先日、私の友人が渋谷のお店に行った時に、
クロノスについて店員に色々と質問したところ、
以下のようなことを、こっそり教えてくれたそうです。

やはりクロノスは、フレッシュクリーンを香料分析にかけて、
正確にコピーした商品だったようです。
そしてクロノス2は、原液と同じだと濃いと感じる人用に、
アズール店内で香っているようなレベルまで、
香りをライトに作りなおしたものだったとのことです。
どおりで完璧なまでに似ていると思いました・・・。
オフィシャルでは公表できなかったのでしょう。

ちなみに、
「a9の調香を請け負った製造元の会社の人から聞いた話」
というのも教えてくれたそうです。
a9は、クロノスなどの売れ筋香水の要素を多少入れつつも、
アズールとは“別の香り”として作ったそうですが、
a9発売元の会社が突然、
“アズールに似てる”と宣伝し始めたらしいです。
作った側からすると、そんなつもりで作っていないので、
かなり驚いたそうです。
調香した会社が、そのつもりで作っていないのなら、
“あまり似てない”のは当然ということになるでしょう。
なるほど納得ですね。


a9は、付けた瞬間、アズールには似ておらず、かなりフローラル(花)の香りがします。
10分ほど経過すると、ややアズールの要素が出てきますが、
クロノスに薔薇を多く入れたような、甘い香りに変わっていくという表現が妥当です。
別の香りとしては楽しめます。

上記の追記内容も含めた結論は、
クロノスの方がアズールに近いということです。
アズールの香りには、薔薇などの花の強い要素はありませんので。
a9は、クロノスをもっと優しい感じにしようとアレンジしたのだと思いますが、
余計な香料が入ってしまい、フローラルが強く出てしまったことで、
アズールから遠ざかっています。
アズールに近づけることをコンセプトに作っていないのなら仕方がないですね。

持続性も、クロノスは4時間くらいで、a9は1時間弱とだいぶ差があります。

こうなると、
“似てる!”とa9を絶賛している人の嗅覚って・・・?。
毎日アズールのアロマを使用している私からすると「?」です。
さすがにアズールのアロマを持っている人はほとんどいないでしょうから、
かなりいい加減にアズールの香り・匂いを記憶してるのでしょうね。
そのいい加減さが、“似てる”というストライクゾーンを
広げ過ぎてしまっているのかもしれません。
そこに自分の好みという余計な主観が入っているのだと思います。

余裕のある人は、
フレッシュクリーンの原液、クロノス、クロノス2、a9の4つを手に入れて、
嗅ぎ比べをしてみてください。
私の言っていることがよくわかると思います。






「発売の時期や宣伝について」


クロノスが2013年2月頃発売。a9が2013年8月頃発売。

クロノスは、高い精度でアズールの香りを再現した香水ですが、
アズールという名前は使わず、渋谷の店舗だけの販売で、
「アズールに似てる」と口コミで話題となり、自然と人気が出たようです。
しばらくして、店舗から通販が可能となり、さらに人気となったようです。
10~11月あたりから、楽天などでも購入可能となりました。
香水の専門店らしいシンプルな“香り”勝負で話題になった香水と言えます。

a9は楽天をメインとしたネット通販のみですが、
発売とほぼ同時に、購入ページに「アズールに似てると話題」と記載していました。
商品発売のプロモーションを行った時の動画でも、
MCが同様の内容で紹介しています。
発売と同時で話題になるわけないので、話題になっていると見せるフェイクかと。
(文章の方は現在は消されているので、商標無断使用で問題になったのかと。)
しかしながら、レビューを書くと送料無料というのを当初からやっているので、
レビュー数も着実に増加。(投稿日が集中している怪しいレビューありますが)
サイト内の「取り扱い商品」というところには、小さな文字で
「クロノス」とも書かれており、クロノスを探そうと検索した際にも
a9のサイトがヒットするようにしており、クロノス客をa9客に引きこむための
誘因施策もしている徹底ぶりです。
これらの情報操作の戦略がうまくハマり、現在は人気となっているようです。
情報戦略先行型の商品と言えますね。

上記の流れを見ると、クロノスがアズールに似てる香水としてヒットしたので、
a9の販売元が目を付けて、クロノスを真似たのは明らかですね。

※私は2013年3月頃にクロノスを知り、9月頃にa9を知りましたので、ほぼ間違いない情報です。







「製造元」


クロノス、a9ともに、同じ製造販売元の会社名が記載されています。
発売元は、それぞれ別の会社名です。
つまり、製造を他社に委託するOEMですね。
要は、クロノスを企画し、
その権利を持っている会社が発売元となり、
製造を委託され、工場で製造している会社が
製造販売元となるわけです。

発売時期のズレや販売戦略の流れを考えると、
クロノスと似た香水を作ろうとして、
a9発売元(a9を企画し、権利を持っている会社)が、
クロノスの製造販売元に製造を依頼したのでしょう。
a9発売元と、クロノス発売元は別の会社なので、
a9のような類似品が世に出たことは、クロノス発売元にとって
“寝耳に水”だったことと思います。
a9発売元は、「クロノスに似てる=アズールに似てる」
という図式をイメージしたのでしょう。
かなり露骨なケースですね。
問題にならなかったのでしょうか・・・。






「価格やサイズ」


クロノスは、通販を他社代理店に委託しているようで、
店舗価格と、通販価格が異なっているようです。

クロノスは、オードパルファム(香料が多く入っている形態で持続性が高い)
50mL(ミリリットル)
店舗=4,179円、通販=4,780円

a9は、オードトワレ(オードパルファムより香料が少ない形態で持続性が低い)
30mL(ミリリットル)
4,780円

クロノスは50mL入って30mLのa9と同価格なので、
圧倒的にお得ですね。
同じ製造元なので、
使っている香料の良し悪しの差はあり得ません。
利益をどれだけ取っているかということでしょう。
むしろクロノスは香料の配合率が高いので、原価も高いはずです。
クロノスは良心的な価格設定をしていると言わざるを得ませんね。
どの程度の価格設定がユーザーに受け入れられるのかをよく知っています。

ちなみに、a9のサイトには、「a9オードパルファン オードワレ」
と書かれており、形態がめちゃくちゃになっています。
香水に詳しくないとこうなってしまうのでしょうか。
香りの飛びの早さからするに、オードトワレが正解で、
オードパルファンは商品名の一部なのかもしれません。
もしかすると、「クロノス オードパルファム」を意識して、
商品名に入れたのではないでしょうか。
非常に紛らわしい。勉強不足ですね。






「楽天レビューの評価」


先程の香りの比較でも差があるにも関わらず、なぜ両方ともアズール似と高評価なのか?
「香り」の項目でも書きましたが、
それはきっと、a9しか知らない人が多いせいではないかと思います。

クロノスとa9のどちらも知らない人は、
“楽天でレビューも多くて人気”ということでa9を購入し、
“クロノスは知らないがa9はアズールに似てる”ということになり、
さらにそのような“似てる”レビューが増え、
それを見た人がまたa9を選ぶという循環になっているのでしょう。
クロノスも知らず、記憶も曖昧となれば無理もないのでしょうか。
商品の人気は、商品力以上に情報が作るのかもしれません。

クロノスも楽天で販売されていますが、
送料無料などのレビュー戦略をとっていないため、
レビューが少ないようです。
実際、それによって“人気のない方”という認識を持たれてしまい、
a9との2択に負けてしまっているのではないかと思います。
また、クロノスは渋谷の店舗でも販売しているため、
楽天だけに注文が集中していないということも、
レビューが少ない原因になっているのかもしれません。

そもそも、アズール使用のアロマを持っていたり、
アズールの香り・匂いを完璧に記憶している人は少ないため、
なんとなくアズール系であれば、「似てる」という評価になるのだと思います。
しかも、クロノスを試したことがなければ、
その人にとっては、“a9はアズールに似ている”ということで完結してしまいます。
おそらくこれが、実際はそれほどアズールに似ていないa9が
アズール似と高評価になっている要因だと思います。

まぁしかし、このブログでクロノスとa9の人気のメカニズムを知っても、
それでもまだ“みんな”に流されてa9を選ぶ人も多そうですね。
日本人の購買動機など所詮そんなものなのかもしれません。
アズール使用のアロマ所持者の私からすると、
「哀れなり」・・・としか言えません。
無論、“別物”として楽しむつもりなのであれば、香り自体は悪くないので、
大いに結構だと思います。






「レビュー内容」


a9サイトのレビューに、クロノスと比較しているレビューが数件だけあります。
クロノス酷評レビューもあるのですが、私の見解としては、
アズールの香りの記憶が曖昧なことに起因する、
“自分の好み”と、“どれだけ似ているか”が混同された結果・・・だと思います。
それぞれの香水作成の経緯が明らかになった以上、
残念な嗅覚の持ち主だということになりますね。

a9サイトのトップページでは、
クロノスに批判的なレビューだけをピックアップしてるので、
あえてその他のレビューをピックアップしてみます。
一字一句、そのまま掲載します。
比較されているレビューが少ないので探すのも大変ですから。
結果的に、この方々の嗅覚は正しいかったようですね。
※何度も言いますが、私はアズールと同じアロマを家で使用しています。



(その1)
「ずっとクロノスを愛用してます。
ただ、こちらの商品も気になっていたので今回初めて購入しました。
ん~似てるのは最初だけですね^_^;時間がたつと全然違います。
香りも薄いし…トワレだからかな…容量も少なくこの値段…
2回目購入は…(-_-;)
トップのきつめの香りが苦手な方にはいいかもです。」


(その2)
「ビックリするくらい香りの持続性がないです。
つける気がしません。
量が少ないのは注文時に分かっていたけど、この内容量でこの金額なのにこの持続性とは。
クロノスと比べて容器はこちらの方が好きですが、それだけ。
香り、内容量、金額、持続性、全てクロノスの方が勝っていると思います。
配送は迅速でした。


(その3)
「私がアズールの香りに似てると言われてるクロノスという香水を買ったら
主人も欲しくなったらしくこちらに辿り着いて購入に至りました。
が私も主人もクロノスの方がアズールの店内の香りに近いと思いました(;´д`)
トップは柑橘っぽいとゆーか、
アズールの肌に馴染むような香りではなくミドル~ラストらへんはぽいかな?
といった感じでした(私達の意見ですが;)
香りもすぐ飛んでしまうように感じました。」




さて、アズールに似てる香水を探していた方、いかがでしたか?
私は、とある業界でマーケティングの仕事をしていますので、
このブログは趣味と実益を兼ねたものになっています。
香水が一番の趣味なので、嗅覚にも自信があるつもりです。
お恥ずかしながら、昔は調香師になりたかったくらいです。
ぜひ、参考にして頂ければと思います。






ちなみに、2013年の12月末に発売された「クロノス2」ですが、
これについても香りの検証をしてみました。
こちらをご覧ください。
http://kousuidaisuki.blog.so-net.ne.jp/2013-12-31






追記

クロノスは品切れることが多いようですが、
a9は基本的にいつも在庫があるようです。
情報操作によって人気の好循環を獲得したので、
相当な数を準備しているのかもしれません。
私も職業柄、宣伝の仕方には敏感ですが、
クロノスやアズールの名前を巧妙に使用したグレーゾーンで
きわどい集客をしていると思います。
そのうち問題になるのではないかと心配です。
私なら宣伝のために他社の商標などは使用しません。かなり危険です。

クロノスの方は、逆にもっとうまく宣伝をすればいいのにと思ってしまいます。
アズールの再現性や持続性は圧倒的なのにもったいない。
マーケティング部門がないのかもしれないですね。
PRをプロに委託した方がいいと思いますね。
もし関係者の方がご覧になったら、ご検討ください。

それにしても、、
クロノスやクロノス2を知らずに
a9をアズールに一番似てると信じて使い続けているというのは・・・・
“良いもの”と“人気”は必ずしもイコールではないということですね。
情報とは恐ろしいものです。
私のいる業界でも似たようなことはありますが。

それと最近、似たようなブログが出てきたようです。
どうやら、私が“似てない”と書いた方の業者に
目をつけられてしまったようです。
こんな個人が趣味で書いてるようなブログまで見てるんですね・・・。
逆に“似てる”と絶賛していれば良かったのでしょうかね。
比較分析の結果や事実だけを書いたものなので、
目を付けられても困るのですが・・・。
不利になりそうな芽は摘むということでしょうか。
逆にそこまで情報操作を徹底してるから
人気を維持してるのかもしれませんね。
でもそれって・・・・と思ってしまいますが。
もしかすると、クロノス以上にアズールに似た香水ができなかったので、
情報操作に全力を注いで売っていこうとなったのかもしれないです。
いずれにせよ、「過剰なマーケティング戦略は逆効果」。鉄則です。





追記2(a9店舗販売について)

a9はこれまでネット販売のみだったのですが、
2014年1月下旬あたりから、
全国各地に店舗を持つ
とある香水チェーン店が取り扱いを開始したようです。
しかし全店というわけではなく、取扱店は限られているようで、
先日行ってみた店舗にはまだありませんでした。
ある店舗とない店舗があるようです。

しかしながら、
取扱店舗が近くにある人にとっては、
ようやく購入前に香りを試すことが可能になったと言えます。
試してみれば、“あまり似てない”ことがよくわかると思います。
a9の購入を考えている人は、楽天レビューを鵜呑みにして
いきなりネットで買ってしまう前に、店舗で試した方がいいと思います。
アズールの匂いに似てるものとして買うと後悔しますよ。
もし万が一、似てると感じても、即購入は待った方がいいです。
後でクロノスの香りを嗅いだ時、早まったことを必ず後悔します。
「香り」の項目でも書きましたが、
それほど、“似てる”レベルには大きな差があります。

クロノス、クロノス2はネットでいきなり購入しても失敗はありませんが、
もし渋谷が近いなら、お店に行って、1か2かを選んでもいいと思います。
しかし、店舗に行くのが面倒で、とにかくネットで買い物をしたいという人は、
最初にクロノス、次にクロノス2、最後にa9の順番で購入していくと、
一番失敗が少ないと思います。
おそらく、クロノス、クロノス2のどちらかで納得できると思います。
その後、取り扱い店舗に行く機会があったらa9を試すようにすれば、
違いもよく分かり、気も済むことでしょう。
本当はクロノス、クロノス2がa9取り扱い店で一緒に置いてあれば
その場で比較ができてベストなのですが、
クロノスは渋谷にしかない商品なので、
スペイン坂にあるお店に行くしかありません。
不便さも多少あるものの、希少価値は高いですね。

a9は残念ながらアズールの匂いにはあまり似ていませんが、
別の香りとして見れば悪い香りではないので、
店舗販売という戦略は、おもしろい展開かもしれません。
私自身も、アズール抜きにして考えれば良い香りだと思いますので、
それで人気になるのであれば納得できます。
しかし、マーケティングの観点から見ると、
30mLで4,780円という高額な香水を、
アズール需要以外の一般客が手を出すか・・・?
と思います。
値崩れするのも時間の問題かもしれないですね。
一般客にアズール需要抜きで、香りだけで購入してもらうには、
30mLなら1,980円~2,980円程度に収めないと辛いでしょうね。
4,780円となると、他の香水の100mLの価格に相当しますので。





それと、ここ最近のレビューやランキングの傾向を見ていると、
まだ、アズールに似てると信じ込んで
最初にa9を購入してしまっている人がいるようです。
アズールに最も近い香水を求めてるのではないのですかね?
ほんの少し似てる程度で満足なのでしょうか・・・。
すっかりa9の戦略にハマっていらっしゃるようで、
さすがに気の毒になってきます。
“情報”を見極める力がないのでしょうか・・・。






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