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第十六話後編

それぞれの場所で激戦が続き…未だに微動だにしないナスカ、一体奴の目的は何だ?
そして闘いはまだ終わりを見せない

第十六話決戦のT/立ち上がれ疾風と切り札を纏う者達 後編

それぞれの者達は最初は善戦してたモノのいくら倒してもキリが無い

場所 海岸上空

なのは&ヴィータ&はやて&リィンフォース

なのは達は合流し背中合わせで互いの状態を確認した

なのは
「ハァハァ…駄目いくら倒してもアイツ等ドンドン数を増してる…」

ヴィータ
「これじゃじり貧だ…そういやあの黒いと緑はどうしてる?」

はやて
「あの二人ならきっと大元を叩きにいったんや…それにフェイトちゃんやシグナムが居るしきっとなんとかなる…私らは!」

リィンフォース
『ええ、彼等が存分に戦える様に露払いを!』

そしてお互いそれぞれのデバイスを掲げ迫り来るドーパント部隊を相手にする…そして一方別の場所では…

なのは&ヴィータ&はやて&リィンフォースsideEnd

場所 ナスカヴィラコチャラスカ付近


ダブルライダー&フェイト&シグナム&アルフ&ザフィーラ&ミュージアムside

一方その頃サイクロンはアルフとザフィーラの援護の為自分が攻撃の要になり二人は防御担当に回るがそれでも

スミロドー
『フウゥゥゥゥ!!!』

奴の野生の勘とも入れる俊敏な動きでサイクロンの攻撃は避け続けられ一方的な闘いに追い込まれるスミロドーの攻撃をいなしながら舌打ちをした

アルフ
「チィ!これじゃいくらやってもこっちの体力が持たないよ…バインドだと力で強引に外されるし、攻撃を避けるし…どうする?」

ザフィーラ
「ああ、奴は一見完璧に見えるが…」

サイクロン
『でも、付け入る隙は必ず有る…そうだ、二人とも当たらなくても良いから技を出してくれ…』

アルフ
「え?技が当たらなくても良いって…どう言う事?」

サイクロン
『僕に考えが有る…それに向こうもそろそろ動く』

そして別の場面ではタブーの攻撃を巧みに避け背負向けそのまま奴の攻撃を避けながらマシンのスピードを更に上げる

タブー
『あら?つまらない男ね?もう少し私を楽しませてよ!』

タブーの光球が何発も放たれる中ジョーカーは持ち前のテクニックで自分の作り出したサークル・ロードを駆使して駆け抜ける…そして次第に奴の光球の数が減り始めて来たそして僅かな一瞬のタイミングでスカルボイルダーから飛び降りそのままタブーの身体に飛びついた

タブー
『な!?行き成り情熱的なアプローチね?良いわ…でも私に触れると火傷するわよ?』

タブーはそのまま取りついたジョーカーに目掛けて光球を何発もぶつける…しかし未だにガッシとロックした腕を離さず腕に力を込める

タブー
『しつこいわね!そんなんじゃ女にモテないわよ?』

ジョーカーt
『別にモテなくて結構!それにこっちは火傷程度で済ませるかよ!』

そして、場所が変わり…サイクロンの言われた通りアルフとザフィーラは頷き合い互いに動き出した

ザフィーラ
「ハアアア!!!!」

ザフィーラが一番に得意とする【牙獣走破】で挑むが直線的な攻撃の為ほんの僅かに体を逸らし紙一重で避けスミロドーの爪がザフィーラの背中を襲う

アルフ
「アタシが居るの忘れて無い?」

アルフは右手を前にかざしそして周りには多数のフォトンランサーをスミロドーに向けそれに反応しスミロドーは防御に徹した…しかしそれが僅かな隙を生み出した

サイクロン
『悪いね…正直こんな勝ち方は好きじゃないんだけどね…』

サイクロンは自分の懐に隠していた物にメモリを差し込みそれを投げた
『LUNA・MAXIMUM・DRIVE』
スミロドーはそれに反応し思わず顔を上げる
そして蝙蝠型のガジェット【バッドショット】のレンズ部分が激しい光をスミロドーの目を照らしつけた

スミロドー
『が、ガアアァァァァ!!!』

その光に目をやられ思わず混乱しアルフは思わずにやりと笑う

アルフ
「成る程…コレを出す為に態々アタシ達を囮にした訳か…アンタ結構策士だね?」

サイクロン
『ああ、奴は確かに獣でその勘は君達以上に鋭いが…その分目はかなり良い…良ければ良い程…特殊発光の光に目をやられるってね!』

ザフィーラ
「成る程…大した策だ…奴の決着はお前が付けるのか?」

サイクロン
『ああ、それに…そろそろってかなり無茶してるね?』

アルフ
「ん?あ!ありゃちょっと無様な闘い方だね?」

上を見上げるとタブーに取り付いたジョーカーは必至の抵抗でタブーの攻撃を合えて受ける姿を目にした

サイクロン
『でも、こっちもそろそろ準備をするか…よっと!』

スミロドー
『ガアァァァ!!!』

サイクロンはスミロドーの身体を掴みそのまま体を右回転させ一気にジョーカー達の方に投げ飛ばした…それに気付きジョーカーは腕のロックを外し何時もの魔方陣を足元に展開し間合いを取る

タブー
『あら?どうしたの?もう情熱的なハグは終わりかしら?』

ジョーカー
『ああ、悪いが後が控えて居るからな…ほら次が来たぜ?』

タブー
『え?ちょ、ちょっと!くぅ!』

後ろを振り向いた時投げ飛ばされたスミロドーが目の前に現れ衝突しスミロドーは目が見えない為タブーの身体に何度も爪を立てる

スミロドー
『ふ、フゥゥゥゥ!!!』

タブー
『ちょ、コラ!痛い、痛いわよ!や、止めなさい!』

上に居るジョーカーと下に居るサイクロンはそれぞれメモリをMAXIMUMスロットに差し込んだ
『CYCLONEーJOKER・MAXIMUM・DRIVE』
そしてジョーカーは上からサイクロンは下から迫り来るそしてそれぞれのメモリが互いにお互いを引き合わせ二人の身体にジョーカーに緑の風の渦に包まれサイクロンも同様に黒い渦に包まれた…そして別の場所で闘って居たフェイト達は

フェイト
「え?う、嘘!?」

シグナム
「どうしたテスタロッサ?」

フェイト
「シグナム!アレを見て下さい!」

シグナム
「ん?アレは?仮面ライダー…ん?何だ黒と緑の双色のライダーが二人居る?」

その光景はジョーカーの右側に緑の風が纏いサイクロンの左側に黒の風が纏い…周りから見るその光景は仮面ライダーWが二人居ると言う錯覚を見せた…ジョーカーは右足をサイクロンは左足を突き出しそれぞれの風の渦を纏った二人の蹴りはタブーとスミロドーに激突した…ジョーカー纏った風とサイクロンの纏った風はそれぞれ右回転と左回転を左右逆の回転を運動をし徐々にタブーとスミロドーのド蹴った箇所はドライバーで有りその周りに捩じり込む亀裂が生じた

タブー
『あ、ああああ!!!』

スミロドー
『がががが!!!』

サイクロン
『これで!』

ジョーカー
『決まりだ!』

そしてお互い左右の足に力を込めスミロドーとタブーの身体を貫きお互い離れて行くが…何時もの様に魔方陣を展開しジョーカーはそれに反転しサイクロンの右肩に右腕を回しサイクロンは風を操る事が出来辛うじての飛行は出来一気にその場を離れ上空に大きな爆発が生じた…そしてその爆炎の中から二人の戦士は降り立ち…二つの闘いを同時に終わらせた…そして一度ドーパント部隊は下がり…それぞれのメンバーは駆けつけて来た…しかし闘いはまだ終わってない


ダブルライダー&フェイト&シグナム&アルフ&ザフィーラ&ミュージアムsideEnd

場所 海岸上空

ダブルライダー&なのは&フェイト&はやて&クロノ&ユーノ&アルフ&守護騎士&義之達&ナスカside

幹部怪人達の撃破を見てそれぞれ喜びを分かち合った

なのは
「凄い凄い!凄いよ二人とも!」

ユーノ
「ええ、僕も間近で見てませんでしたけど…あんな攻撃方法が有った何て」

アルフ
「最初見た時一瞬冷としたよ?でも、ようやく此処からって訳だね?」

クロノ
「ああ、奴等の戦力の要は削れた…後はこっちが上手く立ち回れば」

はやて
「でも、まだまだする事有るし…頑張らんとな!」

ジョーカー
『分かってる!にしてもフィリップ、あの現象って一体何だ?俺も目の錯覚か?お前の身体あの時Wに見えたぞ?』

サイクロン
『ふむ…これは、まだ分からないけど僕と君のメモリが互いに惹かれあって…普段のJOKER/XTREAMと違って直線的で有ったが今回の場合お互いそれぞれ直線では無く左右からの同時攻撃でメモリの力が引きあってあの現象を起こし周りの目から僕達は二人のWに見えた思うけど…』

ジョーカー
『つまりお互いを引っ張り合ってあの風の現象の基盤になった訳か…なら折角だから新必殺技…俺達のコンビ技にしようぜ?』

サイクロン
『コンビ技か…ならどんな技にする?』

ジョーカー
『そうだな…これなんかどうだ?【クロス・ストーム・エクストリーム】だ!俺とお前の蹴り技を交差して放つ感じだしそれに普段の蹴り技の発展型って事だけどどうだ?』

サイクロン
『まぁ、良いんじゃないの?それより…そろそろ動いたらどうだいナスカ?』

そして全員ナスカヴィラコチャラスカを睨みナスカはパチパチと拍手を送る

ナスカ
『実に見事…中々に良い余興になった』

ジョーカー
『へん!大方の幹部連中は倒したぜ!後は大元のお前だけ…さぁ、掛って来な!千人だろうが万人だろうが相手になるぜ!』

ナスカ
『相変わらず五月蠅い奴だ…だが、コレで一つ良い実験が出来る…それにそろそろフェイト・テスタロッサを捉えるとしよう…行け死者のその魂が滅びようともその力を怨念よ今一度!再誕せよ!』

その時ナスカの巨体の中央に異様な黒い光が集まり始め黒い塊になり徐々にその固まりは変貌を遂げる体は獣の様に体毛に覆われ背中に炎の火球を作りだしそして手や足の部分は鋼鉄に覆われ顔の形相はまるで鬼をイメージするかの様に鋭く伸びた二本角を伸ばしそ巨体の大きさは軽く30メートル前後の巨体を持つ怪物となり姿を現した

ジョーカー
『な、何だ?アレは…あんなドーパントと闘った記憶が無い…』

ナスカ
『ああ、だから我が新しく自らの配下を生み出した…そうだな名を与えなければ不便だな…では【キメラ】と呼ぼう…仮面ライダー我は、神にもっとも近づいたモノだ…なのに本当に倒せると思ってるのか?』

ジョーカー
『そんなのやって見なきゃ分からないぜ!俺達は絶対に勝つ!行くぜ!』

ナスカ
『そうかならば仕方ない…一つ言忘れてたが、外の世界に攻撃するのを忘れていたな…』

全員
『「え?!」』

その時結界内に一部の空間に穴が突如として広がり始めたその先は…海鳴大学病院で有る

ナスカ
『これが、我の力の一旦…そもそも結界内で闘うのはセンスも欠片も無い!此処は少し盛り上がろうとするか…ん?何だアレは?』

その言葉に全員振り返りそれは大きな画用紙で大きな文字で『ガンバレ!』とデカデカと書かれた文字を突き出し大声で誰かが叫んだ

義之
「オーイ!皆見えてるか!」

アリサ
「なのは!フェイト!良く分かんないけど!兎に角ささっとそいつやっつけなさいよ!」

すずか
「翔さんも頑張れ!」

小恋
「それと怪我しないで!」

ななか
「私達は信じてるから!」


「絶対!ぜえぇぇぇぇぇったい!そんな奴に負けてねぇよ!だってお前は仮面ライダーだろ!頑張れよ!仮面ライダー!!!!」

それは避難させた義之達が自分達の力で作った大きなメッセージカードで有った…しかしそのメッセージカードは所々歪でとても上手いとは言えない…でも、何故か心が熱くなった…大きい為全員が持つのがやっとな位の大きなメッセージで今にも倒れそうな位に…しかし、ナスカそれを見て笑った

ナスカ
『ふん!応援が一体何になると言うんだ!目障りな連中だ纏めて外の世界と一緒に塵にしてくれるわ!』

その時ナスカが動きを出した先程作り出したキメラを動かしキメラは口を大きく開き膨大なエネルギーを急速にチャージし始め標的を義之達に絞り込んだ

ジョーカー
『ま、マズイ!皆逃げろ!』

咄嗟の判断で皆の方に叫ぶが…その時

フェイト
「い、いやあぁぁぁぁ!!!」

ジョーカー
『フェイト!!!』

それは、ほんの一瞬だった…その時目を疑った
闇の書の防衛プログラムと一体化したハズのナスカが目の前に居た

ジョーカー
『な、ナスカ!?何故お前が此処に!』

ナスカ
『簡単な話ですよ!私は防衛プログラムの力を利用し本体の分身の一体にしか過ぎない…些か性格は変わりましたが…でも、これで悲願を達成できる!人により良い進化を変わらない今を…これで私の悲願が愛が叶う!それと、止めに下手な動きをしたら…どうなりますかね?』

それは、前と同じ様に刀を首元に突き立てフェイトの首元に血が流れ始める

フェイト
「ご、ゴメン…また迷惑を掛けて」

ナスカ
『さて、助けて欲しかったら私の命令に従って欲しいですね?』

ジョーカー
『くぅ、相変わらず腐った性格だな!で、命令ってなんだよ!』

ナスカ
『ええ、今からキメラが打つ弾道を止められたら…の話ですけど…どうします?』

その時ジョーカーとサイクロンはそれぞれ頷き…マシンを降り奴の弾道の真ん前に魔方陣を展開しお互いそれぞれのメモリをスロットに差し込んだ
『JOKERーCYCLONE・MAXIMUM・DRIVE』

ナスカ
『そう、それで良い!』

フェイト
「だ、ダメ!二人ともダメ!」

周りの皆も止めに入るがしかしフェイトを人質に取られ迂闊に手を出せない…そしてキメラの放つ巨大な火球が放たれた二人はその火球に対し駆け出しそれを体で張って受け止めた

ジョーカー&サイクロン
『『ううぅぅぅ、ウオォォォォォォォォォォォ!!!!』』

しかしその火球に体全てが包まれ…遂に光に包まれ巨大な爆発を起こし…海岸上に半径5キロを超す巨大なクレータが生じ…二人の生存は絶望的だった…誰もが叫んだまた一人彼等の名前を呼ぶが誰一人その声を耳にしない

フェイト
「嘘、嘘でしょ?ねぇ返事してよ…フィリップ!ねぇ、答えて何時もの様に【驚いたか】って言ってよ【こんなの計算通り】だって…【待たせたな】とか…いってよねぇ…言ってよ、おにぃちゃん…かめぇんらいだぁ…」

ただ涙交じりの…その言葉が無情にもその静けさが奪った…

ダブルライダー&なのは&フェイト&はやて&クロノ&ユーノ&アルフ&守護騎士&義之達&ナスカsideEnd

翔&フィリップside

―――――――――――――――――――――――――――
俺はどうなった?みんなは、どうなった?俺は、死んだのか?
それに真っ暗だ…何も見えない…何も聞こえない…何も分からない
俺が…俺達が今までして来た事って…なんだったんだ?
全部アイツの言うとおり…今のままで変わらないままで良かったのか?
それに俺は…一体何を一番に守りたかったんだ?

翔、らしくないよ?僕達のして来た事に疑問を持つなんて君らしくない

だ、誰だ?フィリップか?

ああ、僕だよ…翔…自分の心に耳を澄ますんだ…僕達アルハザード人の負の遺産の所為で君の両親やそして顔も知らない多くの人々の変わらない【今】を無くしてしまった…最初は罪滅ぼし為に生きて来た…でも、僕は知ってる人は悲しみに打ちひしがれても自分の行くべき道の【決断】が出来る事を【今】では無く【次】になにをするかと言う考える力を持ってる…翔、君もその一人だよ?
僕にとって最初は一生許せれない人間だと思えた…でも、僕はもう…だから目を開けてくれ

―――――――――――――――――――――――――――

その言葉で翔は目を開き辺りを見渡したその場所は近くの砂浜でどうやら波に打ち上げられて来たらしい


「こ、此処は…そうだ俺達キメラの攻撃…痛っ!」

身体を起こすが体中に痛みが走りまともに力が出ない


「こ、こんな形で終わるのか?何も守れないままで…ふぃ、フィリップ」

良く見ると片手を掴む相棒の姿を目にする

フィリップ
「僕達はまだ生きて居る…翔…今の君は正直言って死んでも可笑しくない状況だ…肺に肋骨が刺さってる、それに右肘から肩までの神経が焼き切れてる…でも…まだ方法が残ってる」

フィリップの身体を良く見ると思わず目を疑った


「フィリップ!?お前腕が足が!」

フィリップの左腕と左足はボロボロとデータの破損部分のエラー表記を起こしその崩壊は未だに止まらない

フィリップ
「ああ、これ?ちょっと持ってかれた…でも、大丈夫問題ない!」


「ば、馬鹿野郎!こう言う時自分を優先しろよ…お前何で!」

フィリップ
「馬鹿は、君の方だ!良いかい?まだ君の身体は治る見込みが有る…それにどちらとしても行くしかない…翔!行くしかないんだ!だから僕の力で君の身体を治癒力を高めた…このままやればきっと…僕は…」


「な、何でだよ!何でお前は!」

フィリップ
「正直今のナスカには勝てる気がしない…でも、君は行かなきゃいけない…待ってる人が涙を流して続けているのを無視するなって…よっぽどのハーフボイルドだよ?」

徐々にフィリップの身体が消え始めて来た


「お前…どうして?」

フィリップ
「同じ事を聞き返さないでくれたへ…僕は、僕の決断で動いた…だから、後は宜しく…僕の相棒【仮面ライダー】…」

フィリップは最後の力を振り絞り翔の傷を治し彼の姿は、影も形も消えてしまった…残されたのは何時もの黒い本と身に纏ってたパーカがその場に残されただけだった…パーカだけを抱き締め翔は力一杯に握り締め…そして何時も様に帽子を被り直し歩き出した…待つべき者達の所へそして左手首のリングが左右の緑と黒の光を放つ

翔&フィリップsideEnd

場所 海岸付近上空

翔&なのは&フェイト&はやて&ユーノ&アルフ&クロノ&守護騎士&ナスカside

仮面ライダー達が倒れた後も闘いは続く…フェイトは生気を無くしただぐったりとナスカの腕の中に捉えられたままだった

なのは
「フェイトちゃん!」

アルフ
「フェイト!しっかりして!」

ユーノ
「だ、駄目だ…あのドーパント一筋縄じゃ倒せない…やっぱりダブルの力が無いと」

クロノ
「だが、翔達は…もう」

はやて
「くぅ、一体何なのアレは…一体どうしたら…」

シグナム
「黒木、お前は本当に…もう居ないのか?」

ナスカ
『やれやれ、如何にも滑稽ですね?いい加減に諦めたらどうですか?一体何をそんなに必死に頑張るんですか?まさか…仮面ライダー君待ちですか?無駄ですよ!見たでしょ?彼等は蒸発してあの爆発では決して助からない…死んだんですよ!ええ、無様にね!』

ただ、そのナスカの高笑い声が響くそれぞれの者達が彼等が居ない事を悟って居た…でも…その時何かのエンジン音が響く…全員思わず振り返った…其処にはもう居ないハズの彼が其処に居た…ナスカの腕に抱かれたフェイトはその姿を見て目の色を輝かせた

フェイト
「あ、ああ!」

ナスカ
『ほ〜う、やはり前に現れますか…全く何故人は今を否定するのでしょうか?』

その黒と緑のマシンに跨った少年は口元の血をふき取りお決まりの文句を口にした


「悪かったな、ナスカ…確かに俺は無様だが、まだ生きてるぜ?それにさ…今ってのが気に入らねぇよ…つうかよぉ【ミュージアム】って言うデカい害虫駆除は【俺達】専門の仕事だって事を忘れちゃ困るぜ!ダブル・モード・セット・アップ!!!」

何時もの様に左手を腹部に置きそのキーワードを口にしブレスレットが輝きを発しライダースーツジャケットを身に纏うが至る所が切り傷が刻まれ両肩のWのロゴマークの一部が削れまた、セットしたダブルドライバーの中央のクリスタル部分に亀裂が走って居た


「くぅぅぅぅ」

ナスカ
『何だその姿は?もはやボロボロでは無いか…それでまともに変身できるか見ものだな!』

そして何時もの様に左手にCYCLONEと右手にJOKERのメモリを取り出し起動した
『CYCLONE/JOKER』
その電信音を響かせ両スロットに差し込んだ…そして何故か後ろにフィリップの姿がフェイトに重なって見えた


「行くぜ…これが…ナスカ貴様に見せる【最後】の変身だ!!!」

スロットを開き開きしかしその時ドライバーの中央のクリスタルが砕け散った
エネルギーは暴発し普段の変身では有り得ないエネルギーを発しWの形を保つモノの右肩のアーマーが外れ、左腕のリングが無く更に体の無数の機械の箇所が露出し象徴とも言える銀のマフラーがボロボロの無数の穴が開きそしてV字の角飾り部分の左側が完全に欠けて額の中心の赤いクリスタルもヒビ割れており両の複眼の赤い光を灯した

ナスカ
『ふ、ふははははは!!!なんだ、何だその姿は…人か?いや、人じゃ無い化け物だ…で、一体お前は何しに来た?』

全員思わずそのダブルの姿を見て思わず誰かが口にした

ヴィータ
「ひ、酷でぇ…」

そしてその事を応える様に何時もの様に左手を伸ばしスナップを決めただ…この言葉を口する

W/翔
『俺は…【今】流してる悲しい涙を【次】に流させない為に…世界の涙を拭うハンカチとして…ただ、此処に居る…人の明日の時間を、歩みを今を止める者よ…【さぁ、お前の罪を】…』

そして何時もの如く親指を天に向け人差し指を伸ばし目の前の悪を撃ち貫く言葉を口にした

W/翔
『…【数えろ】…』

そして本当の闘いが始まる…人の生きる意思を止めるモノを決して彼等の決断がそれを許さない…しかし、その時誰も気づいては居なかった…あの時の火球の衝撃と二人のエネルギーで空間が歪みその時の衝撃で誰かがこの世界訪れた

???
「ん?此処は何処だ…ボクハ確かあの時…なんだこの空気は?兎に角急がないと」

その者は一見普通の学生服を着た少年だが…しかし彼は一体何者だ?何処から来たのか誰も知らない…そして出会う事の無い彼等が出会う時…また違う物語が始まる

続く


次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのはA's


ナスカ
『言っただろ?勝てないとな』

ナスカの猛攻は続き遂に力倒れるのか?

W/翔
『諦めるか…こんな所で諦めきれるかよ!』

そして居なく為った彼も再び生を得る

フィリップ
「此処は何処だ?それに僕は」

そして新しく出会う者達

義之
「え?お兄さん誰?」

???
「ボクかい?ボクは…」

そして本来出会わない戦士が肩を並べ共に巨悪を討つ!

第十七話『新たなR(ライダー)/甦れ風を纏う心優しき未完成の戦士』コレで決まりだ

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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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