真面目な話を期待されていた方はすみません。前回の
小保方晴子STAP論文問題 岡野光夫教授のセルシードとの利益相反などに飛び火という、仮に本当なら大きな事件化しかねないヤバい話とは、全然違う方向にヤバい話です。
何とSTAP細胞が大川隆法総裁率いる幸福の科学に目をつけられてしまいました!
新たな万能細胞「STAP細胞」のしくみの解明は霊界科学につながる!? - The Liberty Opinion 5 | ザ・リバティweb 2014年4月号記事 2014.02.27
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7410 ザ・リバティってのは幸福の科学さんの雑誌ですね。ネットでも精力的に記事を配信していて、グーグルニュース検索でも引っかかるんですよ。
この記事はタイトルだけで爆笑して、ワクワクしながら読んでみたのですが、有料記事で読めたのは以下だけでした。な~んだ。
新たな万能細胞「STAP細胞」のしくみの解明は霊界科学につながる!?
ES細胞やiPS細胞に続く第3の万能細胞、「STAP細胞」を作る方法を発見したことを、理化学研究所の研究チームが1月末に発表した。小保方晴子・研究ユニットリーダーが30歳の「理系女子」ということで話題になったが、注目すべきは、そのシンプルな作製方法だ。
実験では、生後1週間のマウスから血液の細胞であるリンパ球をとり、酸性の溶液に約30分間浸したところ、さまざまな組織細胞に分化する万能細胞に変化した。この細胞をマウスの皮膚下に移植すると、神経や筋肉などの細胞に分化したという。
ただ、まあ、タイトルで何となく方向性はつかめますね。
以前私は
小保方晴子博士のSTAP細胞論文はイグノーベル賞こそふさわしい?で、以下のようなことを書いていました。
なお、STAP細胞については科学的にほぼ否定されたとしても、「STAP細胞が都合の悪い勢力によって握りつぶされたのだ」と一部の人によって陰謀論にされるのでは?という懸念も出ていました。仮にそうなれば、これもホメオパシーの姿によく似ているということになります。
また、同日の
バンヴェニスト論文の掲載でホメオパシーを育てたネイチャーの罪で、再現できないなど科学的に否定されることになっても、"頑なにその主張を貫き通すというのは、科学ではなく信仰です"とするなど、何度か科学を宗教のように捉えることの危険性について言及してきました。
しかし、既に宗教に目をつけられていたとは思いませんでしたわ。素早いですね。そういえば、ちょうど例に出したホメオパシーも、以前
ニュートリノの光速超え?問題番外編1 ~光速ニュートリノはホメオパシーを援護する~で書いたようにニュートリノの光速超え問題をホメオパシーの肯定に結びつけていて呆れました。よく似ていますね。
あと、ニュートリノの光速超え問題に関しては、全然詰めた段階ではないのにも関わらず大々的に発表したため、宣伝目的ではないかと一部の科学者から批判されていました。これには発表した当人らも間違っていることはわかりきっていることだろうという批判も込められています。わかっているのにわからないふりをして、嘘の発表で宣伝したということですね。実際、全然光速を超えていなかったために、これらの批判・憶測はかなり当たった形になりました。
今回のSTAP細胞に関する問題も一番悪い方に転ぶと、ニュートリノの光速超え問題のようなわかっていてやった宣伝目的の嘘ということになってしまいます。しかも、STAP細胞論文は、理研による莫大な国の予算獲得が絡んでいるので悪質です。理研のプレスリリースや共同研究者がiPS細胞を蔑めていたのにもそういった意図を感じてしまいます。飽くまで問題の経過次第ですが、科学の枠に収まらない事件になってもおかしくないです。(黙殺される可能性の方が高いとは思いますが)
また、最初のリンクの
小保方晴子STAP論文問題 岡野光夫教授のセルシードとの利益相反などに飛び火は経済犯罪絡みの可能性を指摘するものです。
話が逸れてきましたが、幸福の科学について改めて検索してみると、幸福の科学のリバティは最初のSTAP細胞発表後に既に言及していました。本当目ざといですね。
iPS細胞に続く新たな万能細胞を日本人研究者が発見! 人間の再生能力の可能性を信じよ | ザ・リバティweb 2014.01.30
今後の研究の見通しについては、大川隆法・幸福の科学総裁が『超・絶対健康法』で、人間の再生能力について述べたものがヒントになるだろう。
「古代エジプトの宗教では、『再生術』というものが行われていました。その再生術とは、例えば、『戦などで手や足を失った場合に、そのなくなった手や足を再び生やす』というものです」「しかし、ある時期から、この再生術は行われなくなってしまいました。おそらく、信じない人が多くなったためでしょう」「信仰の力が強くなってくると、驚くような奇跡がいろいろと起きてくるはずです」
人間の再生能力を信じることで、再生医療の可能性はもっと広がっていくことだろう。STAP細胞が人間にも応用でき、医療が飛躍的に発展する日が来ることを期待したい。(居)
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7315
STAP細胞の作製には信仰の力が必要で、作製できないのは信仰心が足りないのが原因ではないか?と思わせる内容です。まるでその後の相次ぐ追試失敗を見通したかのような記事。発表直後にも関わらず、このご指摘ですよ? さすがは幸福の科学さん、素晴らしい洞察力をお持ちです。
幸福の科学としてはこれくらいでしたが、他に個人のサイトさんでも霊界と絡ませて書いている方がいらっしゃいました。ただ、因縁つけられると怖いので引用せずになるべく言葉を変えながら書きます。
霊界の話が出てくるのは、小保方晴子さんの発見についてです。この作者が言うには、小保方晴子さんが今回の「偉業」を達成することができたのは、霊界の意志であり、細胞たちの意志であるとのことです。幸福の科学のように、STAP細胞解明が霊界科学解明につながるというものではありません。
こちらの方によれば、STAP細胞作製によって明らかになったのは霊界科学への入口ではなく、「アセンション」の存在です。アセンションは
マヤ暦、2012年地球滅亡、アセンションとは何?で書いています。ニューエイジ、新興宗教などにおいて「アセンション」は「惑星地球の次元上昇」を表し、人間もしくは世界そのものが現在の三次元からより高次元の存在へと進化することとされるそうです。
2012年に地球は壊滅せず、アセンションは起きなかったように見えました。しかし、実はアセンションによる地球の波動により、細胞の意識が変化するという生物学のルールに大変革が起きていたのです。先ほどの説明で言うと、高次元の存在へと進化と言えるでしょうか。これで以前ネイチャーで突き返された論文が、今回はなぜ認められたのか?というのも説明できます。すべてはアセンションのせいです!
アセンションって、すごいですね。
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