約1カ月ぶりに故障から復帰したグランパスのMFヘジス=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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故障で出遅れていた名古屋グランパスの新外国人MFヘジス(24)が4日、約1カ月ぶりに全体練習に復帰。次節の大宮戦でのJリーグデビューへ意欲を示した。敗れた開幕の清水戦では3失点と守りが崩壊していた。186センチの大型ボランチがディフェンスの切り札となり、今季初勝利へ導く。
期待の新戦力が戻ってきた。2月のキャンプで右太もも裏を痛め、別メニュー調整をしいられてきたヘジスが、元気にチームメートの輪に加わった。全体練習では守備的MFの位置で連係を確認。ブランクの影響を見せず、軽快に動き回った。
「痛みはない。強いボールをけるときに痛みが出ないか怖さがあったけど、動いてみて不安を解消できた」と明るい表情。「次の試合に出るかどうかは監督が決めること。出るつもりで準備する」。西野監督は今のところ起用に慎重だが、ヘジスは大宮戦出場を望む。
ホーム・豊田スタジアムで行われた開幕戦はスタンドで見守った。「このチームのサポーターは本当に素晴らしい」とファンの後押しを実感。同時に、2−3で敗れた試合の内容には課題も感じ取っていた。
「グランパスは優勝を狙うチーム。1試合で3点も取られてはいけない。ディフェンスを修正しなければいけない」とヘジス。「自分の持ち味は厳しい守備とマーク。可能な限り失点をゼロにしていきたい」。完封を目標に守りを固めると意気込んだ。
3日には、妻と12月に生まれたばかりの長男がブラジルから来日した。「子どもがうるさくて寝かせてくれなかったよ」と苦笑しつつ、家族のサポートを得て、やる気は増すばかり。生真面目な性格でチームに溶け込むブラジリアンは、ピッチに立つときを待ち望んでいる。 (木村尚公)
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