安倍内閣は、任期途中の3月末で退官する竹崎博允(たけさきひろのぶ)・最高裁長官(69)の後任の第18代長官に、寺田逸郎(いつろう)・最高裁判事(66)を指名することを内定した。寺田氏の父は第10代長官を務めた故寺田治郎(じろう)氏。親子2代での長官就任は初めてで、戦後生まれの長官も初。

 6日、竹崎氏が寺田氏を伴って首相官邸を訪れた。最高裁長官の人事は、現職長官からの推薦を首相が了承するのが慣例で、竹崎氏がこの日、官邸側に寺田氏を推薦したとみられる。

 寺田氏は民事裁判官出身だが、裁判実務よりも法務省で民事関係の立法などにあたった期間が長い。職業裁判官出身の長官は1979年以来、10代連続となるが、寺田氏のように法務省勤務の長い「出向組」の就任は異例だ。

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