福島第1原発事故:名古屋地裁の賠償訴訟原告新たに41人
毎日新聞 2014年03月05日 22時35分(最終更新 03月05日 23時12分)
福島第1原発事故を巡り、愛知県内に避難した人が国と東京電力を相手取った損害賠償請求訴訟で、新たに岐阜県内に住む7世帯など13世帯41人が5日、4億5100万円の賠償を求めて名古屋地裁に提訴した。弁護団によると、岐阜県在住者の提訴は初めて。今回の提訴で原告は両県在住の36世帯114人になった。
この日提訴したのは福島県南相馬市などから避難している2〜65歳の男女。原発事故で故郷での暮らしを失い、精神的苦痛を受けたなどとして国や東電に慰謝料として1人当たり1100万円の賠償を求めている。
原告の一人で、同県いわき市から家族7人で岐阜市に避難したパート女性(43)は「避難者が黙っていれば済まされてしまうのは納得できず、小さな声でも上げるべきだと思った」と話した。【稲垣衆史】