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IVS 2013 Winter Workshop: 20代の働き方、経験の積み方(前編)

DeNA赤川氏「IT業界はフリーザを倒すとセルが現れる世界です(笑)」 – 20代の働き方

DeNA赤川氏「IT業界はフリーザを倒すとセルが現れる世界です(笑)」 – 20代の働き方
、DeNA(ディー・エヌ・エー)などの成長企業で活躍中の若手ビジネスアスリートたちが自らの20代を振り返り、その信念や生々しいエピソードを学生たちに語った。起業志望の方はもちろん、自分の将来について考えている20代のみなさんは必見です!(IVS 2013 winterより)

【スピーカー】
 取締役人事本部長 
DeNA 執行役員 
Smart Education(スマートエデュケーション) 新ブランドGocco責任者 
GREE(グリー)取締役 執行役員 

【モデレーター】
IVP 小林雅 氏

ivslogos

【この記事のヘッドライン】
・「なんか面白そうなところ」で「自分より優秀な人」と働く
・南場さんに勝ちたくてDeNAに入った
・フリーザを倒すとセルが現れる世界
・シリコンバレーより日本人のほうが優秀?
・楽天・三木谷さんもグリー・田中さんも”普通の人”だった

【動画もぜひご覧ください】
20代の働き方、経験の積み方 – IVSウィンターワークショップ2013 Session 3 -

スピーカー自己紹介

小林雅(以下、小林):はい、みなさん。こんにちは。

一同:こんにちは。

小林:モデレーターを担当しますインフィニティ・ベンチャーズ小林です。今回のセッションはですね、20代の働き方、経験の積み方というようなタイトルを付けております。これからキャリア選択に関して、就職活動をしたりすると、将来不安で不安で仕方がないのかなという風に思うんですね。

それってやっぱりどんな風になるかっていうのが想像つかないというのが多いのかなと思いますので。実際ですね、ちょっと先輩というか、30代前半で会社の重要なポジションを担うぐらいまで成長している方々に、20代が実際にどうだったのかっていうのを聞いてみたいなと思います。どうもよろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします。

小林:さっそくなんですが、スピーカーのご紹介をさせていただきたいと思います。このようなテーマをやると毎回登壇していただけるので、すでにご存じの方も多いと思うんですけれども。サイバーエージェントの曽山さんです。よろしくお願い致します。

曽山哲人(以下、曽山):はい、曽山です。よろしくお願いします。

小林:サイバーエージェントでは採用人事本部長として、人事・採用を統括している曽山さんです。そして、赤川さんの話は聞いたことはあるかもしれませんけれども。DeNAの最年少執行役員でいいんですかね?

赤川隼一(以下、赤川):あ、はい。お陰様で。

小林:最年少執行役員で、お子さんも最近生まれて、おめでとうございます!

一同:拍手。

赤川:ありがとうございます。

小林:はい。人生もこう上向きに幸せってことで。非常にこう輝かしいっていうわけではないんですが、非常に常に前向きに行き続けている気がするDeNAの赤川さんです。

赤川:よろしくお願いします。

小林:グリーという会社にいらっしゃる荒木さんなんですけども。ちょっと前ですね。ほんと二ヶ月、三ヶ月前か。サンフランシスコの方で、アメリカでの事業立ち上げを経験した、というような人物です。グリーのクリノッペってご存じの方、どれぐらいいらっしゃいます? クリノッペ。おお、いますね。クリノッペって彼の作品なんですよ。まあ彼は元々、日本でもそういう形で新しいサービスを見出してきて、非常に若いうちからインターネット産業どっぷりという形で色々な経験を積んできて、10月にグリーの取締役になった31歳、荒木さんです。よろしくお願いします。

荒木英士(以下、荒木):よろしくお願いします。

小林:2010年に、第1回目でここでやった時にも登壇をいただいて。京都大学出身の太田垣さんです。現在はスマートエデュケーションという知育・子供向けのスマホアプリを開発している会社の今は新規サービスの責任者です。実はですね、赤川さんとはDeNA同期入社で、枝分かれじゃないですけども。分かれていまは違う会社にいて、非常に組み合わせ面白いなってことで、今回人選しているスマートエデュケーションの太田垣さんです。よろしくお願い致します。

太田垣:太田垣です。よろしくお願いします。ありがとうございます。

小林:はい、こんなメンバーでいきたいなと思います。早速なんですけど、聞きたいことって何かあります?

中谷:摂南大学の中谷と申します。

小林:中谷さんですね。はい。

中谷:すごく順調にめっちゃキャリアアップされている方ばかりだなあとは思うんですけれども。入社当時から心掛けていることを教えていただきたいなと思います。

小林:なるほど、入社から心掛けていくことですね。あともういくつかトピックをいただいてからまとめたいと思いますけれども。はい。

杉山:中央大学の杉山と申します。

小林:お、中央大学。東京からはるばるですね。

杉山:そうなんです。自分のキャリアプランを作るにあたって、いつ頃それが形成されたのかと。誰から影響を受けてとか、自分の中で考えてでもいいんですけど。どうして、例えば代表取締役になろうと思っただとか。そういう部分をお聞きしたいなと思います。

小林:キャリア形成であるとか、心構えですね。ほか何かありますかね?

渡辺:南山大学の渡辺と申します。これから高めていきたい能力がありましたら、教えていただきたいです。

小林:なるほどなるほど。今からということですね?

渡辺:今からです。

自分の得意な分野を見つけて伸ばし続ける

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小林:それを踏まえてですね、自己紹介を兼ねて20代をどう生きてきたかっていうのをちょっといきたいなと思います。20代を振り返って始めの頃はどういう心掛けをしてきたか? そしてキャリア形成、今の自分というのをどうやって形成してきたのかっていう話を伺えれば。誰から行きますかね?

太田垣:じゃあ行きましょうか。

小林:お! いいですね、積極的な。

太田垣:はい。改めまして、太田垣です。私は2006年にDeNAに新卒で入社して、赤川さんと同期だったんですけれども。今年7年目を超えたところで転職をしました。まずこの20代というテーマを見た時に思ったのが、私、大学院でエネルギー研究科っていうところを出ていて。その時点で24歳だったわけですね。赤川さんは大学を出て、DeNAに入られたので。

赤木:なんか今日、よそよそしい。

小林:なんか控え室では、「赤川、赤川」って言ってましたよ(笑)。

太田垣:じゃあ「あかぐわ」と呼んでいるので、赤川(あかぐわ)でいかせていただいて。

赤川:ういっす。

太田垣:赤川ですね、大学を出て入っているので。22歳。私はそのとき、ビビッたというか。すでに私は2年遅れているんだと。2歳余計に歳を食って、キャリアをスタートさせているということで、「これは頑張らないといかんな」と思ったと。心掛けていることっていうのは今も続いているんですけれども。やっぱり自分が得意な部分っていうのがどこで、それをどう伸ばし続けるのかだと思っています。

やっぱり1人でできることって限りがあって。チームで生み出すっていうことをした場合に、自分がリプレイスできない耐えがたい価値っていうのが何かっていうところを見つけて、それを磨き続けているっていうのがやっていることかなと思っています。とりあえずこんな感じで大丈夫ですか。

小林:なんかこう転機になったことってあるんですか? キャリア形成において。

太田垣:そうですね、転職は、多分みなさん気になるところだと思うんですけれども。私、DeNAを辞める前の2年間くらいは、結構海外を転々としていたんですね。サンフランシスコをベースにしつつ、アムステルダムだったり、スウェーデンだったり、果ては南米のチリまで行っていたんですけれども。結構サンフランシスコに行ったときに、特に現地の人の家庭にお邪魔して遊ぶことが結構あって。まあお子さんがいる家庭が多いんですけれども。結構子供が好きで。彼らが当たり前のようにタブレットを2歳ぐらいの子から使っていて。

私ずっとソーシャルゲームをプロデュースしていたんですが、20代、30代の方を相手にするよりも、まさにこういった2歳ぐらいからの子供に最高のプロダクトを届けたいなというのを強く思うようになって。それをできる場所を探して、いまスマートエデュケーションという会社にいるって感じですね。

小林:なるほど、ありがとうございました。はい。次は荒木さんに行きましょう。

「なんか面白そうなところ」で「自分より優秀な人」と働く

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荒木:荒木です、よろしくお願いします。20代をどう過ごしたかですよね。僕はキャリアのスタートが若干たぶん特殊で、大学に入学した18歳のときに、たまたま学生がやっているベンチャーが近くにあって。せっかくその大学入ったんで、普通のバイトをやるよりもなんとなく面白そうなことがあるんだからやってみようかな、っていうすごい軽い気持ちでITベンチャーに入ったんですね。

なので18歳の時に、このインターネット業界のキャリアをスタートしていて。そこからその会社の経営陣になって、その会社を売却して、売却した会社先に行って働いたところからグリーに転職して。グリーに転職したときは、たぶんまだグリーが5人とか4人とかだったんで。すごい小さいときだったんですけれど。面白そうだなと思って、入りました。

そこから先も、さきほどどういう風にキャリアプラン考えていたのかっていう質問があったんですども。その質問されると、僕キャリアプラン常になかったなと思っていて。僕がすごく大事にしているポリシーというのは、まず面白そうなところにいるっていうのがすごい大事かなと思っていて。色々頭では考えるんですけど、その合理性を超えた「なんかこれ、なんか面白そう」みたいな直感を優先するようにしてますね。

あともう一つはすごい大事だなあと思っていて、これはよく就活の時とかに新卒の方々と話すときにも言っているんですけれども。自分がここに居たら、自分がたぶん一番出来ないなっていうぐらい優秀な人が周りにいる環境に自分の身を置き続けるっていうのをすごく意識していて。

いま振り返ってみても、やっぱりなんか面白そうところとか新しいところとか。まだカオスなところに自分の身を置くっていうのと、あとは自分よりも優秀な人達と働くっていうこの2つだけで今まで来たなと思っていて。でも、それはすごく良かったなという風に思っていますね。はい。

小林:ありがとうございます。なんか太田垣さんがコメント言いたかったそうなんですけど。

太田垣:いや。最後一瞬、突っ込もうかなと思ったのは、結構、荒木さん優秀だと私思っていて。

小林:ですよね。自分より優秀な奴いるのかよ、みたいな。

太田垣:そうそうそう。そこは思いました。

荒木:ん?

太田垣:自分より優秀な人、いま周りにたくさんいるのかっていう。結構優秀になっちゃったんじゃないか。

荒木:ああ。そうですね、もちろん部分部分で僕もすべてのことが出来るわけではなくて、得意な分野と不得意な分野があるので。やっぱり不得意な分野に関しては、常に周りから盗もうと心掛けていますね。特に僕、さきほど紹介されましたけど、アメリカの支社の立ち上げっていうのをやって。その2、3人でサンフランシスコ行って、立ち上げたんですね。僕は海外留学経験もなければ、外資系企業で働いたこともないので、ほんとなんの海外経験もないところから行ったんですけれど。まあもう何も上手くいかないわけですよね、最初。

人の採用をしたりとか。もう面接が英語だから厳しいわけですよ、そもそも。よくそれで面接しようと思ったな、って今考えると思いますけれども。ただとにかく現地でやっぱり優秀な人を採用して、チームを作らなきゃいけないと思って。プロダクトも作って会社も買収して色々やったんですけれども。まあとにかく上手くいかないことだらけで、確かに日本を出るまでは自分ちょっと出来るんじゃないかなと思っちゃったんですよ。

小林:そうですよね。

荒木:アメリカ行ったら、まず言葉喋れないし。あと海外留学したことある方はわかるかもしれないですけれども。最初の頃って徐々に英語を喋れるようになるんですけど。英語を喋れるのに脳みそ80%使われるので、処理能力が20%になるんですよね。だからものすごく頭悪くなった感じが気がして。

こんなに自分何もできなかったんだ、と思って。思いながらもやっぱり周りにすごい優秀な人を採用したりとか、買収したりして獲得できたので僕はとにかく周りのシリコンバレーの起業家達を見ながら、ひとつも叶わないなと思いながらも彼らから学習しましたね。

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