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日本中が息をのんだロビンソンvs猪木「至高の名勝負」
2014年03月05日 19時15分

猪木に人間風車を決めるロビンソン(下)。この年のベストバウト賞に選ばれた(1975年12月11日、東京・蔵前国技館)

“人間風車”の異名で一世を風靡し、欧州から米国、そして日本のプロレス界に大きな影響を与えたビル・ロビンソンさんが3日朝(日本時間4日)、米国アーカンソー州リトルロックの自宅で亡くなっていたことが4日、分かった。享年75。日本マット界では、国際プロレスのリングで史上初の外国人エースとして活躍。その後はアントニオ猪木らと名勝負を繰り広げた。引退後も指導者として、本場英国のキャッチ・アズ・キャッチ・キャンスタイルのレスリングを数多くの弟子たちに伝承した偉大なるレスラーだった。

 ロビンソンさんは、自宅アパートを訪ねてきた知人が、ノックの音に応答がないことを不審に感じて室内に入ったところ、すでに息を引き取っていたという。死因などは不明。

 1938年、英国マンチェスター出身。ウィガンでスネークピット(蛇の穴)の異名を取る名門ジム「ビリー・ライレージム」で、英国伝統のキャッチ・アズ・キャッチキャンスタイル(フォール決着あり、関節技も使用可能なレスリング)を学び、19歳でプロレスデビュー。英国のジョイントプロモーションで頭角を現し、世界各国をサーキットして腕を磨き、その卓越した技術でたちまちトップ選手へと成長した。

 初来日は68年4月。当時、ジョイントプロと懇意にあった日本レスリングの父・八田一朗氏(日本レスリング協会会長)と、国際プロレスの吉原功社長のパイプ(早稲田大学レスリング部の先輩と後輩)により、旗揚げ間もない国際プロレスに参戦。まだ使い手のいなかった人間風車(ダブルアーム・スープレックス)を初披露。大きな衝撃を与えた。

 必殺技がそのまま異名となったプロレスラーは同時期に人気を博した“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックとロビンソンさんだけということからも、その絶大な人気ぶりが分かる。

 まだストロング小林、ラッシャー木村ら国際プロの日本人選手が成長していなかったため、そのまま国際プロの看板王座・IWA世界ヘビー級王者に君臨し、同プロのエースとして活躍。ジャイアント馬場、アントニオ猪木の両エースを擁する日本プロレスのテレビ中継に対抗し、TBS中継の看板選手となった。まだ「外国人選手=悪役」という図式が絶対的だった時代では画期的な出来事で、後に生まれる外国人スター選手の先駆けとなった。

 米国ではAWA圏で活躍し、その技術でコーチも兼任し、多くの選手を育てた。75年暮れには新日本プロレスに参戦し、12月11日、蔵前国技館でアントニオ猪木のNWF世界ヘビー級王座に挑戦。3本勝負でお互いに1本を取り合った後、時間切れ引き分け。現在もこの試合こそが「至高の名勝負」とするファンは多い。翌76年には全日本プロレスに参戦。77年にはジャンボ鶴田を下しUNヘビー級王座を奪取。そして78年にはキラー・トーア・カマタを下してPWFヘビー級王座を奪取するなど活躍。85年10月シリーズが全日本最後の来日となり、同年に現役を引退した。

 92年5月にはUWFインターナショナルの横浜アリーナ大会で、ニック・ボックウィンクルとエキシビション戦を行い、そのまま同団体のコーチに。99年には宮戸優光氏が東京・高円寺で主宰する格闘技ジム「UWFスネークピットジャパン」でヘッドコーチ職に就き、08年まで高円寺に在住しながら後進を育成した。多くの愛弟子たちに「これが本物のレスリング」と信じたキャッチの技術を伝承した。

 高円寺在住時代は、地元商店街のカフェなどで、英国紳士らしく若い女性をウインクしつつナンパする人間風車の姿がたびたび目撃されており、現役時代の雄姿を知らない世代にも「高円寺の名物外国人」として愛されていた。

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