2014年3月5日03時00分
零戦パイロットをめぐる映画「永遠の0」が話題になる中、高校生たちが戦場に臨んだ人の気持ちを直接聞こうと元兵士の講演会を企画した。「今の若者は自分のことしか考えていないのでは」。そんな疑問も抱いていた彼らが体験者と接してたどり着いた、あるべき若者像とは――。
「貴様らが死んでも召集するから、補給はなんぼでもできる。そう上官に言われました」。4日午後、堺市南区の府立堺東高校。元海軍兵士の瀧本邦慶(たきもとくによし)さん(92)=大阪市東淀川区=が、市民や生徒計約60人を前に声を張り上げた。
選択科目の「国際理解」を受講する3年生16人が、卒業を前にした研究発表会の一環で企画した。中心となったのは森田千絢(ちひろ)さん(18)と天野涼太郎さん(18)。2カ月前、森田さんが「永遠の0」を劇場で見たのがきっかけだった。「うちらは普段楽しいことばかりしているのに、同じ年代の人が軍隊に入るなんて」。なぜ命を投げ出せるのか、軍人たちの考え方を詳しく知りたいと思った。
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