「金ほしかった」ほか３件の関与も認める

3月6日 4時47分

今月３日、千葉県柏市の住宅街の路上で、男性が刃物で刺されて殺害されるなど殺人や強盗などが４件相次いだ通り魔事件で、警察は現場近くに住む２４歳の男が男性を殺害し現金などが入ったバッグを奪ったとして強盗殺人の疑いで逮捕しました。
男は「金が欲しかった」などと供述しほかの３件の事件についても関与を認めているということです。

逮捕されたのは千葉県柏市あけぼのの無職、竹井聖寿容疑者（２４）です。
警察の調べによりますと今月３日の午後１１時４０分ごろ自宅近くの路上で、会社員の池間博也さん（３１）の背中や首などを刃物で刺して殺害し、現金などが入ったバッグを奪ったとして強盗殺人の疑いがもたれています。
現場の道路ではこの事件の前後におよそ５０メートルの範囲で、通りかかった男性３人が次々に襲われ、指にけがをしたり、ナイフで脅されて車や財布を奪われたりしていて、警察は、通り魔事件として捜査していました。
警察は、５日の朝から竹井容疑者に事情を聴くとともに自宅などを捜索した結果、押収したものから池間さんのＤＮＡの型と一致するものが検出されたことなどから、事件に関わった疑いが強まったとして５日夜、逮捕しました。
警察によりますと凶器とみられる刃物や事件当時身に着けていたとみられる衣服やサングラスなどを押収したほか、被害者の池間さんのバッグと財布も見つかったということです。
調べに対して竹井容疑者は、「ナイフで刺して金を奪った。金が欲しかった」と供述し容疑を認めているほか、残る３件の事件についても関与を認めているということです。
被害者の池間さんや３人の男性とはいずれも面識がなかったとみられています。
警察は事件の詳しいいきさつや動機を調べることにしています。