世界でも有数の人種のルツボに？Auckland

公開日： 2014/03/04 : 雑学るつぼ, サラダ, 豆知識

移民大国として知られるニュージーランドが最近の調査で世界有数の人種のルツボであることがわかったそうです。

今回のお話しはニュージーランド、特にAucklandを中心とした多国籍化について、そして余談で「2つの違う人種のるつぼ」について書いてみました。

New Zealand Heraldの記事

まずNew Zealand Heraldの記事を簡単に紹介しておきたいと思います。

最近の調べによるとAucklandには200以上の人種が集まって生活しているそうです。
その数や割合は多国籍な場所として世界的に知られているロンドンやシドニーを上回るほど。

アジア人の割合は2001年と比べたら2倍弱に膨れあがっています。
割合で言うと2006年当時は14.6%だったのに対して今では23%もいるそうです。つまり4人に1人はアジア人と言うことになりますね。

国全体で言うとアジア人の割合は12%らしいので、Aucklandにアジア人が集中しているのがわかります。

こういったアジア人が増加する中でニュージーランド人は以前よりも移民してくる外国人を受け入れるようになってきています。

情報元：Auckland now more diverse than London – NZ Herald News

このニュースを受けて思うこと

自分自身、Aucklandで生活したことがないのでAucklandにどのくらいのアジア人がいるのか、よくわからないんですけど、ChristchurchやWellington、その他小さな街のアジア人の数と比べるとあっという的にAucklandはアジア人が多いように思えました。

順番で言うとAuckland > Christchurch > Wellingtonです。
Wellingtonは思った以上にアジア人が少ないと最近住むようになって気づかされました。

世界的な人種のルツボがどこか調べてみると世界で一番多国籍な場所はニューヨークです。ニューヨークの人口の37%が外国で生まれた人で、その次がロンドンで37%弱らしいです。

Aucklandは全体の40%が違う民族の人たちだとNew Zealand Heraldで発表になっていましたが、外国生まれの割合は明記されていません。つまり2世とか3世も含めた割合ってことです。

自分自身、ニュージーランドに来て自分が日本人である前に、ニュージーランドの人たちにとって外国人であることを強く感じることが時々あります。
そして、そう感じるときは80%くらいがイヤな思いをしたときです。
残りの20%は日本人好きな人に会って話が盛り上がったり、外国人であるからこそわかってもらえたりしたときで、そういうときは本当に嬉しい気持ちになります。

「移民が増えたことで受け入れる側も寛容になってきている」というニュースの内容から移民が増えて少しでも「イヤな思い」をする人たちが減ってくれたら良いなと思いました。

もちろん移民が増えるというのが国にとって良いことなのか悪いことなのか正直なところ専門家ではないのでよくわかりません。

でも個人的には「移民が住みやすい」＝「自分たち日本人にとっても住みやすい環境」になってくれることを信じています。

余談なんですけど

人種のルツボの「ルツボ」って複数の金属を融合させて合金をつくるときに使う道具だって知ってました？

英語ではmelting potとかsalad bowlと言うそうです。

meltingは「溶ける」なので溶けて混ざるポットということですね。なんかルー大柴みたいな言い方ですけど。
なので、いろいろ混ざってまったく別の物を作り上げることです。

ところがsalad bowlはサラダの器ってことです。
一緒の器にいるけど溶け合わず別々に存在して、でも全体で調和が取れた状態を言うそうです。と言うことは個別の野菜（人種）では混ざらないかもしれないけど、ドレッシング的な存在がいればうまく混ざり合うと言うことですね。
そして、そのサラダが美味しくなるかどうかはドレッシング次第ってことです。

個人的にはmelting potはmelting potで新しい物が生まれて楽しそうなんですけど、自分は自分が日本人であることを維持しながら、他の文化を楽しみたいのでsalad bowlの方が好きです。
自分がレタスになるのかキュウリになるのか、それともパラパラッとかけた風味付けの葉っぱかもしれません。でも、どれも無くてはならない存在ですよね。