PC遠隔操作事件:片山被告保釈 会見で無罪訴え

毎日新聞 2014年03月05日 20時43分(最終更新 03月05日 21時32分)

保釈され記者会見するPC遠隔操作事件の片山祐輔被告=東京・霞が関の司法記者クラブで2014年3月5日午後7時36分、武市公孝撮影
保釈され記者会見するPC遠隔操作事件の片山祐輔被告=東京・霞が関の司法記者クラブで2014年3月5日午後7時36分、武市公孝撮影

 パソコン(PC)の遠隔操作事件で威力業務妨害罪などに問われた元IT関連会社社員、片山祐輔被告(31)が5日夜、東京拘置所から保釈された。保釈保証金は1000万円。記者会見した片山被告は「(自分のPCも)遠隔操作された可能性が高い。(真犯人に)自首してほしい」と改めて無罪を訴えた。身柄拘束は1年1カ月に及び、「疲れ果てた」とも述べた。

 東京高裁は4日、「証拠隠滅の余地は大きくない」として保釈を許可したが、検察側の不服申し立てを受け、いったん保釈の執行を停止していた。弁護側によると、申し立ての手続きは東京高検検事がすべきなのに東京地検の検事がしていたことが判明し、高検が改めて5日に執行停止を求めたが、高裁はこれ以上勾留しないと判断した。【山本将克】

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