他人のパソコンを遠隔操作し、インターネット上で無差別殺人などの犯罪を予告したとして、威力業務妨害などの罪に問われた元IT会社員片山祐輔被告(31)=公判中=が5日、東京拘置所(東京都葛飾区)から釈放された。東京高裁が同日、保釈を認めた。片山被告は都内で記者会見し、「私はやっていないし、身に覚えもない。頑張って裁判を闘っていきたい」と述べた。

 高裁は片山被告の保釈を4日に認め、保釈保証金1千万円も同日納付されていた。しかし検察側は最高裁に特別抗告。さらに最高裁の判断が出るまで保釈を認めないよう申し立て、これを高裁が認める決定を出していた。だが、高裁は5日、自らその決定を取り消した。理由は明らかにされていない。