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ニューヨーク・タイムズ 161年前の記事訂正
3月5日 13時59分

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは、ことしアカデミー賞の作品賞を受賞した映画の主人公で、19世紀に実在した黒人男性の名前のつづりに誤りがあったとして161年前の記事を訂正しました。

アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞のことしの作品賞には、19世紀アメリカの奴隷制度を描いた「それでも夜は明ける」が選ばれました。
映画の主人公となった黒人男性ソロモン・ノーサップ氏は実在の人物で、ニューヨーク・タイムズは1853年の記事でノーサップ氏がだまされて奴隷として売られ、過酷な暮らしを強いられたことについて詳しく伝えています。
この記事では、ノーサップ氏の名前が二とおりのつづりで記されていましたが、最近になって短文投稿サイトのツイッターを通じて読者から指摘され、いずれも誤りだったことが分かりました。
このため、ニューヨーク・タイムズは、4日、記事掲載から161年ぶりにノーサップ氏の名前の本来のつづりである「NORTHUP」に訂正しました。
ニューヨーク・タイムズは、1851年に創刊されてから、紙面に掲載されたすべての記事1300万本以上を定期購読者などを対象にインターネットで無料で閲覧できるようにしていて、膨大な数に上る過去の記事を簡単に検証することができるようになっています。

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