むつ・大畑で深海の珍客「カグラザメ」捕獲(2014/03/01 09:00)
捕獲されたカグラザメ(青森県営浅虫水族館提供)
 むつ市大畑町で28日、約2・7メートルの雌のカグラザメが捕獲された。青森県営浅虫水族館(青森市)によると、約2千メートルの深海にすみ、えらぶたが6対あるのが特徴で、県内で報告があったのは初めて。
 日本海では最近、幻とされてきたダイオウイカの捕獲が相次いでいる。イカとサメの違いこそあれ、県内にも現れた“珍客”に、関係者は「水温の低さが影響しているのだろうか」と首をひねっている。
 大畑町漁協と同水族館によると、カグラザメは同日午前8時ごろ、同町の500メートルの沖合で定置網に掛かった。引き揚げる際に暴れる危険があったため、その場で絞めたという。
 その後、同漁協が魚類目録やインターネットで調べたところ、カグラザメであることが判明。珍しい種であることから同水族館に連絡し、搬入した。
 おなかが大きいことから、中に赤ちゃんがいる可能性もあるという。同水族館は3月2日以降に解剖し、さまざまなデータを収集する予定だ。
 同漁協によると、近海の水温は1度未満で例年に比べて低く、春や秋に捕れるマダイが弱った状態で大量に網に掛かったり、この時期に捕れるサクラマスが不漁だったりしているという。(大山達也)
【写真説明】
捕獲されたカグラザメ(青森県営浅虫水族館提供)

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。有料携帯サイトにも掲載しています。
この記事についてつぶやくボタンこの記事についてtwitterでつぶやく

主なニュース (2014/03/05)
北奥羽ニュース
国内外ニュースTOP10