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世の人はそんなに電話が好きなのか?
2014年2月26日、筆者は東京・表参道の「表参道ヒルズ」で開催されたLINEの新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」に出席していた。
何人かのスピーカーが入れ替わり登場する“アップルスタイル”の発表会イベントだった。急成長したLINEが、IT業界の王者・アップルの姿に重なったように見えつつも、「それほど驚くような発表があるだろうか」と思っていた。
発表内容は[詳報]LINEが3大新サービス発表、API提供で企業向け販促システムに本腰という記事に書いた。“想定外”に驚かされたのは、やはりLINE利用者以外の固定・携帯電話番号に発信できる新サービス「LINE電話」である(写真1)。3月に、日本を含む6カ国でサービスが始まる予定である。
SkypeやViberなどLINE以外のメッセージアプリは、LINE電話と同等の機能を以前から備えている。機能自体に新しさはない。だが、固定電話への発信が1分2円から、携帯電話への発信が1分6.5円から、国際電話の発信が1分2円からという格安料金には、とても驚かされた(関連記事:LINEが一般固定・携帯電話への発信サービス開始へ、1分2円から)。
大型買収発表の直後に“満を持して”LINE電話投入
しかも、メッセージアプリの分野で、楽天のViber買収や米FacebookのWhatsApp買収という大型買収が発表された直後である。当然、報道陣からは「なぜ今のタイミングか?」という質問が出た。
LINEの舛田淳執行役員最高戦略・マーケティング責任者(写真2)は、「LINEアプリやスマートフォンが普及していない地域への進出を加速して、世界市場で競争するために、今のタイミングでLINE以外へも電話できるサービスの投入することにした」と述べた。
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