UPDATE 1-製造業が日本に残るよう努力、経常収支は注視=安倍首相
(詳細を追加しました。)
[東京 3日 ロイター] - 安倍晋三首相は3日午前の参議院予算委員会で、為替が円安方向にあるのに海外展開する企業経営に懸念を表明、製造業の中心部分が日本に残るよう努力したいと語った。また経常収支が単月では赤字になってきていることについて、注視していく考えを示した。桜井充委員(民主)の質問への答弁。
安倍首相は答弁で、「円高だったらどんどん(海外へ)展開するが、円安方向で展開する企業の経営者はどうかしている。どう考えてもそれが常だ」と指摘。「われわれは日本から(企業が)どんどん外にでていくのをよしとしない。そうしないための戦略と政策が必要だ。製造業でもコア部分を日本に残すように努力していきたい」と述べた。
経常収支の赤字傾向については、「新興国の状況や、輸出企業が価格を引き下げなかった状況等がある」との見方を示し、「経常収支は今後しっかりと注視していくが、生産性を高めることなどを含めてしっかりと改善していきたい」と語った。
さらに「所得収支について、日本の知財を活用しながら伸ばしていくなかで、全体の経常収支改善を図るのも当然だ」と指摘した。
(石田仁志)
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