プーチン大統領 必要に応じ軍事行動3月4日 22時17分
ロシアのプーチン大統領は4日(日本時間4日夜)記者会見し、ウクライナでの軍事行動について、正当な大統領とみなすヤヌコービッチ氏から要請があったとして、今後、必要に応じて実施する構えを示しました。
この中でプーチン大統領は、欧米寄りの政治勢力が暫定政権を発足させたことについて、先月21日にヨーロッパ3か国の外相の仲介のもとでヤヌコービッチ氏と合意した内容に違反し、大統領府などを占拠したとして、「憲法違反のクーデターで武力による政権奪取だ」と批判し、合法的な政権ではないと強調しました。
そのうえで、ウクライナでの軍事行動については、依然法的に正当性があるとみなすヤヌコービッチ氏から正式な要請があったとして、国際法違反ではないと主張しました。
そして、ウクライナ南部のクリミア半島を、ロシア軍が事実上掌握したことについては、「現地では発砲や衝突はない。軍事行動は必要なくなった」と述べました。
ただ、今後の可能性については、ウクライナ東部も含め、混乱が拡大した場合、「あらゆる手段を行使する権利がある」と述べ、必要に応じて軍事行動に踏み切る構えを示しました。
また、欧米諸国が非難を強め、6月にソチで予定されるG8サミット=主要国首脳会議への準備を停止していることについては、「来たくなければ来なければいい」と強く反発し、強硬な姿勢を崩しませんでした。
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