ネトゲのキャラを晒し上げると・・・え!!犯罪!?ひゃああ!
オンラインゲーム市場はもう留まることを知らず、拡大!拡大!!あっという間にその規模を広げ、
今年度の7月に、
一般社団法人日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、
2012年の広義のオンラインゲーム市場規模は7,056億円と発表。
このうち1420億円がPCオンラインゲーム市場である。
その巨大なオンラインゲーム市場であるが、やはり多くの問題が社会現象となってきている。
引きこもり、ニート、不登校、もう切りがない。
現実を疎かにしてまで熱中する人が非常に多い。
そして近年注目を集めているのが、匿名性。
匿名性という仮面は非常に良い顔をしていますが、
付けた人間本来の顔を隠してしまった。
道徳や世間体、法などの社会的規制やコミュニティからの監視も抑えられ、人々の欲望がむき出しに。
(この匿名性に関してはまた後日。)
その結果何が起きたか。
誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)、そう、晒しである
この晒しという行為。
ネットではもはや当たり前と言ってもいいぐらいに
いたるところで行われてる。
メイプルストーリーでもそうである。
ゲーム内だけでなく、ネット掲示板やSNS等、あちこちで晒し行為は行われています。
かつてメイプルには「メイプル晒し掲示板」というものがありました。
今は別の場所に移動し、したらば掲示板という所で絶賛晒し活動が行われています。
この手の掲示板には嘘かも本当かも分からない情報が多く、
また、晒し掲示板とだけあって誹謗中傷ばかり。
こんなものには関わらないほうが良いのですが、
やはり人の噂ですから。気になってしまう人も多いはず。
見てみると、つい反論してみたくもなります。
しかし、極力書き込みは避けたほうが良いでしょう。
掲示板での晒しという行為、法に触れる行為でございます。
オンラインゲームを取り締まる法律はありません。
精々規約違反が限度でしょう。(ただしアイテム詐欺はその限りではない。)
ですが、掲示板への書き込みはそうではありません。
中傷の書き込みをした人は、その内容が
たとえ真実の内容であろうが虚偽の内容であろうが、
犯罪になります。
たとえゲーム上の、本名ではない架空の名前(キャラクター名)であっても、です。
掲示板に、ゲーム上のキャラ名に対して誹謗中傷を書けば、
刑法230条 名誉毀損罪
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず
3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。(条文)
刑法231条 侮辱罪
事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。(条文)
になります。
そして被害者は、民法711条により、損害賠償請求が出来ます。
また、名誉毀損を問われなくても、プライバシーの侵害となる場合もあります。
こちらも損害賠償請求が認められます。
また、誹謗中傷の他に個人情報の無断掲載もよく見られます。
そのケースの場合は、
刑法233条 信用毀損 及び 業務妨害
虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、
又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
刑法234条 威力 業務妨害
威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。
に該当します。
この2つは最近多発するTwitterへのおバカ投稿でお馴染みになってきていますね。
では、次に被害者はどういった対処をすればよいのかですが、
・・・とおもいきや・・・そろそろ時間ですのでこの続きはまたの機会に。
ここまでで簡単なまとめ
・晒し掲示板には関わらない・書き込まない
・真偽は自分で確かめる
・たとえ本名でなくとも誹謗中傷は犯罪になる
次回は実際に事件の判例に触れながら、
被害者はどうしたらいいかを紹介します。
少し前(3年ほど前)に見た、
したらば掲示板前社長のブログ記事「掲示板での書き込み者を特定する方法」
って記事、ブックマークしてあったんですが、久しぶりに見ようとしたら記事消えてて残念。
どうしてこんなに時間がないのでしょう!
メイプルライフ史上最大の危機を迎えております。