インドネシア鉱石輸出規制、精錬・加工を促進-未加工を禁輸
1月13日(ブルームバーグ):インドネシアの鉱石輸出規制でニッケルの供給は減少するが、フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールド は銅精鉱の輸出は続ける。ニッケルとインドネシア・ルピア相場が上昇したほか、フィリピンのニッケル生産の約3分の1を担うニッケル・アジア・コーポレーション の株価も上げた。
インドネシアのユドヨノ大統領は輸出規制に署名したと、ワチック・エネルギー・鉱物相が11日の閣議後、記者団に明らかにした。大統領令によると、12日に発効した同規制は未加工の鉱石輸出を禁止し、精錬・加工された鉱石は純度の条件を満たせば輸出を認める。
今回の決定により、銅輸出に支障をきたすとの懸念は和らいだものの、ニッケル先物相場は上昇した。輸出規制はインドネシアを原材料の輸出国から価値の高い製品の生産者に転換させ、歳入を押し上げようとする政策の一環。ワチック鉱物相は13日、海軍と警察が規制施行に当たると述べた。
ロンドン金属取引所(LME)のニッケル相場は一時、2.4%高の1トン=1万4190ドルと、12月30日以来の高値を付けた。ルピアは対ドルで一時1.1%上昇。ニッケル・アジアの株価は5.7%上げ、昨年7月以来の高値を記録した。
原題:Indonesia Bans Ore Exports in Compromise Push for MetalSmelting(抜粋)
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更新日時: 2014/01/14 01:23 JST