ＡＫＢと乃木坂「合体」の裏事情

乃木坂４６と兼任になったＳＫＥ４８の松井玲奈（左）とＡＫＢと兼任になった乃木坂４６の生駒

　人気アイドルグループ「ＡＫＢ４８」とＡＫＢの“公式ライバルグループ”乃木坂４６が合体！　２４日、東京都内でメンバーを再編成するイベント「ＡＫＢ４８グループ大組閣祭り〜時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ！〜」が開催され、“交換留学”という形で、ＳＫＥ４８の松井玲奈（２２）が乃木坂４６を、乃木坂４６の生駒里奈（１８）がＡＫＢ４８チームＢを兼任することが決まった。交換留学の裏には、大島優子（２５）ら人気メンバーの卒業があった。

　グループ全体を巻き込んでの組閣（再編成）は２０１２年８月の東京ドーム公演初日以来１年半ぶり３回目。全チームのメンバーとドラフト生、各グループの研究生ら総勢２６０人以上が参加。組閣の解説者として、卒業を予定している大島優子も登場した。

“公式ライバル”への電撃加入に電話で出演した生駒は「昨日、電話が来て『やってみる？』と言われて。正直私もどうしていいか分からない状況なんです」と困惑気味。松井もイベント後に自身のツイッターやＧｏｏｇｌｅ＋を更新し「乃木坂４６ファンのみなさん、ＳＫＥファンのみなさん、驚いたと思います」「まずはどちらのファンの方にも認めていただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします」と心境を語った。

　当然ながらファンからも「公式ライバルじゃなかったの？」と驚きの声が上がったが、ある出版関係者は「乃木坂もＡＫＢと同じく秋元康プロデューサーが手掛けている。もちろん秋元さんから“交換留学”の打診を生駒にしました」と語り、ライバル同士の突然ともいえる合体についても、「何度か“試運転”もしていた」と明かす。

　例えば、ＡＫＢグループがライブで乃木坂の曲を歌うことも最近では当たり前になり、昨年１２月に行われた「ＡＫＢ４８紅白歌合戦」では、乃木坂の生田絵梨花（１７）のピアノ伴奏でＡＫＢの渡辺麻友（１９）がソロ歌唱してみせた。当初はライバル同士の交流にファンの拒絶反応も見られたというが、次第に受け入れられるようにしていったという。

　それだけではない。前出の関係者は「秋元さんが何人かの乃木坂メンバーに『乃木坂が総選挙に出ることには賛成か？』『乃木坂４６が総選挙に出ることになったら、立候補したいか？』など具体的に聞いていたこともありました。すでに頭には構想としてあった。今後、乃木坂が総選挙など大イベントに参加する可能性もある」とまで語る。

　そんな数々の試運転を踏まえて、組閣で公式ライバルとの合体が決断されたのだが、この背景には板野友美（２２）、篠田麻里子（２７）らの人気メンバーに続き、“不動のエース”大島優子の卒業が大きい。

「小嶋（陽菜）ら他の中心メンバーも卒業を考える時期に来ている。全国的に知名度のあるメンバーの卒業が続けば、ＡＫＢ人気に陰りも見えてくるのは必至。ＡＫＢがピンチになれば、公式ライバルである乃木坂にも波及することは想像に難くない。乃木坂のためにも生駒と松井を兼任させて、活性化させることが必要と考えたのでは」（前同）

　ちなみに、ＨＫＴ４８劇場支配人の指原莉乃（２１）のプロデューサーやＡＫＢ４８グループ総支配人への“昇格”もささやかれていたが、現状維持のまま。これについて、別の芸能プロ関係者は「スタッフ人事でグループ総支配人の交代は発表された。指原へのバトンタッチも検討はされましたが、『まだ時期尚早』と。ＡＫＢ復帰はＣＭ契約などの関係で、見送られました」と明かす。

　過去最大となる人数が移動した大組閣は大島ら人気メンバーの“穴”を埋めることができるものになったのか。