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ルーマニア国籍少年に無期判決
3月4日 17時10分

去年2月、東京・吉祥寺の路上で当時22歳の女性が殺害され、財布などが奪われた事件の裁判員裁判で、強盗殺人などの罪に問われた18歳のルーマニア国籍の少年に対し、東京地方裁判所立川支部は「何の落ち度もない被害者をいきなり襲った悪質で身勝手な犯行だ」として無期懲役を言い渡しました。

去年2月、東京・吉祥寺の路上で、帰宅途中だった山田亜理沙さん(当時22)がナイフで刺されて殺害され、財布などが奪われました。この事件では、少年2人が強盗殺人などの罪に問われ、4日は18歳のルーマニア国籍の少年に対する判決が言い渡されました。
これまでの裁判で、少年の弁護士は「殺意はなかった」などとして、刑罰よりも教育を中心とした保護処分にすべきと主張したのに対して、検察は無期懲役を求刑していました。
判決で、東京地方裁判所立川支部の倉澤千巖裁判長は「被害者の背中を後ろから強い力で刺していて、殺意があったと認められる」と指摘しました。
そのうえで、「何の落ち度もないのにいきなり襲われて死亡した被害者の無念さは察するに余りある。被害者の生死を気にかけず、直後に奪ったキャッシュカードで金を引き出そうとするなど、犯行は悪質で身勝手だ」と述べ、求刑どおり無期懲役を言い渡しました。
この事件では、もう1人の19歳の少年も、無期懲役の判決を言い渡され、控訴しています。
判決について、被害者の山田亜理沙さんの父親は、「通り魔殺人として世間に恐怖感を与えた責任は重大だと思う。事件以来、私たちの流した涙の量は、2人の少年とその親には分からないと思うが、きちんと罪の償いをしてほしい」とコメントを出しています。

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