汚染チップ放置:コンサル会社など捜索へ 滋賀県警
毎日新聞 2014年03月04日 15時18分
滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性セシウムに汚染された木材チップが大量に放置された問題で、県警は近く、東京都千代田区のコンサルタント会社などを廃棄物処理法違反と河川法違反の疑いで家宅捜索する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。県は4日、コンサルタント会社の社長ら3人について両容疑で県警に告発状を提出した。
県などによると、木材チップは約390立方メートルあり、県が管理する高島市の鴨川河川敷に長さ573メートル、幅4.9メートル、厚さ27センチにわたって投棄された。東京電力福島第1原発事故で汚染され、福島県の製材会社がコンサルタント会社社長に処理を委託。社長が運送会社に依頼して昨年3、4月ごろ、河川敷に搬入したとみられる。
県警はコンサルタント会社のほか、福島県の製材会社、チップの一部を敷設した滋賀県近江八幡市の建設会社なども家宅捜索する方針。
この問題では、地元住民や環境学者らが1月30日に廃棄物処理法違反容疑などで告発状を提出し、県警が今月3日に受理した。チップの撤去作業は先月26日までに終了。県は放置とは関係のない第三者の県外企業が、自ら費用を負担して撤去したと説明している。【田中将隆、千葉紀和】