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2014.03.04

保守≠ネット右翼だと何度言えば

 右傾化する日本という題材で、なぜか海外メディアからご取材を受けました。地味に私のクソ訛った英語が流れてしまうようですが、見ないふりしておいてください。

 詳しくは今後しっかりブログ記事にでもしようかと思いますが、何度も申しますとおり、日本の保守主義と、ネット右翼(ネトウヨ)の主張とには隔たりがあります。私自身は保守主義者(バーキアン)と自称しており、もちろんバーク主義の思想を日本の現状にそのまま当てはめることの問題もあるとは思っていますが、ネット右翼のあり方とは違いますよ、というのは誰かちゃんと論じるべきだと思うんですよね。

 で、ネット右翼の考え方が悪いか、有害かというと、私自身はそうではないと思っています。自分自身のアイデンティティを考え、日本人であることそのものに誇りを持ち、暮らしていくこと自体、そもそも何で悪いのということで。

 ただ、排外主義的な言動に結びついたり、むしろ日本の海外での風評に傷を付けるような吹き上がり方というのは彼が本来大事にしたい「日本」および「日本人」にとって問題あるでしょう、ということで、攘夷運動みたいなものに安易に加担したり賛同することは良くないでしょう、ましてや煽動する知識人は保守主義者ではなく右翼だという結論になるわけでございます。

 ネット右翼の数や性質については、定量的なものを以前本にまとめております。

 あと、橋下徹さんについて、彼は民族主義者なのかという質問が多数あったわけなんですが… これについても繰り返し述べるとおり、橋下さんの政治信条というのは欧米のそれとは違い、むしろパフォーマーであり国民ウケやメディアでの注目度を高めるためのツールとして利用しているに過ぎないので、彼を政治家として主義主張で捉えるのは本質として見誤ると思っています。

 なので、都知事選にせよ現状での安倍政権での対外政策にせよ、アメリカ人や欧州の知識人が貫徹して理解可能なコンテクストを持っておらず、もっと大衆迎合的で、日和見的だけど全体のベクトルとしては日本国内に内向きな国民感情というのがうっすら見えるというレベルなんじゃないかと考える次第です。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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