エバーコネクト株式会社 代表取締役 篠原 豊

代表取締役 篠原 豊

エバーコネクト株式会社 代表取締役 篠原 豊

代表取締役 篠原 豊

エバーコネクト株式会社
設立
事業内容
  • ITコンサルティング事業
  • インターネットマーケティングのコンサルティング事業
  • ITサービスの開発、販売、構築、運用及び保守事業
  • ウェブサイト制作事業
  • インターネット広告販売事業
会社HP http://everconnect.biz/

経営者になりたい

高校生の頃から、経営者になりたいと思っていました。

経営者になった時の自分の武器は何だろうと考えた時、
大した学歴があるわけではないし、コンピュータの技術があるわけでも、
資格を持っているわけでもない。

消去法で、営業かマーケティングしかないと思ったのです。

そのためのトレーニングの場として、大学時代は、
飲食業を始めとする接客業のアルバイトに精を出しました。

いつか経営者になりたいと思いながらも、就職は、
親戚のコネで医薬品等の製造販売会社の内定をもらっていました。
でも、自分の意見で選んだわけでも、
その会社について調べたわけでもありません。
急に不安になって、卒業2ヶ月前に、就職するのをやめてしまいました。

ただ、現実問題として稼がないといけないので、
半年間、フリーターをしながら必死で就職活動をしました。

接客のアルバイトをしていたこともあり、
コミュニケーションを生み出せる、
コミュニケーションのあり方を変えるような職につきたいと思っていました。

ITとの出会い

最初に入社したのは、新聞の折り込みチラシの製作会社でした。

当時は第2新卒という言葉はなく、無職・中途採用の扱いです。
新卒の教育は終わっているし、名刺の渡し方から部屋の
上座・下座まで、何も知らないのでたいへんでした。
給料は安いし、完徹の日が続いて、いやだと思いながらも、
なんとか1年8ヶ月勤めて退職しました。

また、フリーターに逆戻りです。
就職情報誌をめくって、片っ端から電話して面接を受ける日が続きました。
色々な企業のページを見ていると、ITの求人広告が面白い。
「これからはインターネットなんだろう」と思いました。

1997年に、たまたま見つけたコンピュータウイルス対策ソフトウェア会社に
入社します。
今でこそ、セキュリティ関連製品の大手ですが、その頃は無名で、
求人広告に「うちの会社は全員インターネットの素人です」と書いてありました。
インターネットが広がればセキュリティの必要性も増えるから、
「これは絶対いける」と確信しましたね。

入社するまでは、ノートパソコンに触ったこともありませんでした。
富士通のパソコンを渡されて、電源を入れると、
Windowsのロゴが出てきたので、
Windowsは富士通が作ったと思ったぐらいですから。
入社初日に消してはいけないシステムファイルを消し、
パソコンが動かなくなってしまうという失敗もしました。

入社初日には、山のような名刺ホルダーも渡されました。
先輩社員が過去に交換した大手コンピュータメーカーの
2つのグループ会社の名刺で、
「今日から、全部担当になる」と言われたのです。

こうして、何もわからないながらも、初めてITに触れ、
営業として奮闘する日が始まったのです。

今しかない

その後、何度かの転職を経て、
インターネットの場で起業をしたいと考えるようになりました。

その時の自分に足りなかったのは、
経営者としての財務・法務の知識と、一緒に事業を立ち上げる優秀なエンジニア、
そして、資金とタイミングでした。

足りない部分は勉強しようと思い、
2007年にはインターネットのメディアの会社に執行役員待遇で入社します。
営業部隊を統括しながら、経営の数字を見て勉強しました。

2010年にエバーコネクトを設立しましたが、
足りなかった3つの条件が揃ったかというと、
準備にさんざん時間をかけたわりには、条件は揃わなかったのです。

でも、起業するのは、今が市場のタイミングとしてはギリギリの限界だ。
今しかない、と思いました。
準備が全部整ってから、事業を始めるというのは、
永遠に起業できない人間の言い訳だと、ようやく気づいたのです。

また、ちょうどその頃、母親の死に立ち会った事も、
「悔いの残らない人生のためには今、行動を起こさなければ」と、
起業する決意を後押ししてくれました。

中小企業にサービスを提供

エバーコネクトの事業の柱として、一つは、中小企業に対して、
インターネットを効率的に運用するためのサービスを行っています。

中小企業は資金が大手ほど潤沢ではないのに、
大きな投資をして、サーバーやソフトウェアを購入しています。

クラウドサービスがあるのだから、利用して財務的にも負担を軽くしましょう、
という観点に立って、コンサルティングからアウトソーシングまで請け負います。

また、インターネットマーケティングのコンサルティングも行っています。
長年、メーカーの立場にいて、ブランドを自分で持つ側だったので、
この市場を熟知しているのが強みです。

2つのメインの事業以外に、もう一つの柱を立てる計画です。
ずっとやりたいと思っていた、
インターネットのコミュニケーションを形作るサービスです。
ツイッターやフェイスブックのような新しいサービスをスタートさせようと、
現在開発中です。
このサービスは、日本市場は全く視野に入れておらず、
海外市場に向けて出すつもりです。

フラットな組織

これまで、大量に人を採用し、
大量に人をクビにしていく会社を多く見てきました。
自分が意思決定できる立場になったら、絶対にそういうことはしたくない
と思ってきました。

社員とはそういう関係性ではいたくないですし、
それでは良いアウトプットができません。
社内的にも、外部のパートナーとも、対等に手を握り合える人としか、
仕事をしたくないと思っています。

うちの会社は、各自が得意なところを持ち寄ることの出来るプロで、
足りないところは埋め合うという、フラットな組織です。
みんなバラバラだけど、必要な時にはつながり合うという組織体で
いたいと思っています。

だから、社員は18歳以上であれば、年齢、国籍、性別、学歴は
一切関係ありません。

優秀なプログラマーになりたいのであれば、一般の会社とは違いますが、
コミュニケーション能力も礼儀作法も必要ありません。
他人から「非常識」と言われるくらいの強烈な個性や自身を持ち、
「その分野で一番に絶対なる」という情熱と
向上心を持ち続けられる人であれば十分です。

自由だし、自分でプランを立て、自分の裁量の範囲内であれば、
何をやってもいいのです。
但し自由と引き換えに自分の決断や行動には責任を持つ。
入社した人にとっては、ある意味、しんどいとは思いますが、
その道のプロになれる人を求めています。

そして、たとえ目指す方向が違ってきて、
将来当社を離れる事になった人も、
「エバーコネクトで素晴らしい経験ができて良かった」
と思っていただけるような「場」を創り続けたいと考えています。

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