政府 ロシア非難の足並みそろえるも対話は継続3月4日 5時43分
緊迫するウクライナ情勢を巡り、政府は、ロシアを非難する欧米諸国と足並みをそろえる一方、北方領土交渉の進展などをにらんで、経済面での協力をはじめとしたロシアとの2国間の対話は引き続き継続したいとしています。
ウクライナ情勢が緊迫し、ロシアと欧米諸国の対立が深まるなか、政府は外務省を中心に各国の対応などの情報収集を進めるとともに、総理大臣官邸に設置された国家安全保障局で情報の分析や今後の対応を検討しています。
政府は3日、アメリカなどと足並みをそろえ、G7=先進7か国の枠組みで、ロシアがウクライナの主権を侵害していると非難したうえで、ロシアのソチで予定されているG8サミット=主要国首脳会議の準備作業を当面中断するとした首脳声明を発表しました。
これに関連し、安倍総理大臣は3日の参議院予算委員会で、平和的な手段で解決されることに期待する考えを示したうえで、すべての当事者が国際法を順守し、ウクライナの主権と領土の一体性を尊重するよう求める考えを示しました。
一方で、安倍総理大臣はロシアとの2国間の関係について、プーチン大統領との個人的信頼関係をてこに、外相や外務次官級の政治対話を推進し、北方領土問題の解決に向けて平和条約の締結交渉を加速したいという考えを示しました。
政府は、日ロ双方の閣僚や企業経営者らが出席して今月東京で開かれる「日ロ投資フォーラム」を予定どおり開催する方向で準備を進めるとともに、来月に予定されている岸田外務大臣のロシア訪問も今の時点で変更はないとしています。
このように政府はウクライナ情勢を巡って、アメリカなど欧米諸国と足並みをそろえる一方で、ロシアとの2国間の対話は引き続き継続したいとしています。
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