富山県小矢部(おやべ)市の北陸自動車道上り線の小矢部川サービスエリア(SA)駐車場で3日早朝、宮城交通(仙台市)の夜行バスが駐車中の大型トラック2台と衝突した事故で、死亡した運転手の小幡和也さん(37)=宮城県角田市横倉=に対し、乗客が「起きろ」と声をかけるのを別の乗客が聞いていたことが富山県警への取材でわかった。県警は、自動車運転過失致死傷容疑も視野に捜査する。

 県警によると、バスには乗客24人と運転手2人が乗車。小幡さんと、乗客でバスの最前列左の座席にいた高校教諭小野善広さん(48)=金沢市旭町=が死亡した。残る乗客23人は10人が重傷、13人が軽傷。このほか、トラック運転手1人が軽いけがをした。

 現場はSA入り口に近い駐車場。県警の調べでは、現場から約600メートル手前の高速道路左側のガードレールに、バス車体の左前輪付近がぶつかったとみられる跡が約5メートルにわたって残っていたという。