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安保理で応酬 決議案の提出も
3月4日 11時48分

ウクライナ情勢を巡り、国連の安全保障理事会では、ロシアが「クリミア半島での軍の活動は住民を保護する人道的な措置だ」と主張したのに対し、欧米各国は「重大な国際法違反だ」と批判して激しい応酬となり、欧米側は安保理への決議案提出も辞さない構えを示しました。

国連安保理では3日、先週に続いてウクライナ情勢を巡る緊急の公式協議が行われました。
今回の協議はロシア側の要請によるもので、まずロシアのチュルキン大使が「ウクライナの暫定政権は少数派のロシア系住民を弾圧しようとしており、軍の活動は住民を保護する人道的な措置だ」と述べるとともに、ウクライナで大統領を解任されたヤヌコービッチ氏が先週、ロシアのプーチン大統領に軍事的な支援を求めたとする書簡を示し、軍の活動を正当化しました。
これに対し、アメリカのパワー大使は「ロシア軍はクリミア半島の施設を制圧し、公然と主権を侵害している。少数派が弾圧されているという証拠もない」と述べ、ロシア軍の即時撤収を求めました。
また、フランスのアロー大使が「ロシアの手法は、かつてソビエトがチェコスロバキアに侵攻したときと同じだ」と指摘したほか、イギリスのライアルグラント大使も「21世紀の世界でこのような国際法違反は許されず、国際社会は厳しい対応を取る」とロシアを非難しました。
このあと再びロシアと欧米側が応酬し、大使たちが用意した文書を読むことなく互いを激しく糾弾するという異例の展開となりました。
協議のあと、イギリスのライアルグラント大使は報道陣に対し、「現地の情勢を注視しながら安保理で協議を続け、数日以内に決議案を提出することもありうる」と述べ、安保理に、安保理常任理事国であるロシアの行動を非難する決議案を提出することも辞さない構えを示しました。

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