昨年、韓国プロ野球NCダイノスでプレーしていたアダム・ウィルク(26)=写真=が語った韓国での生活が波紋を呼びそうだ。
アダムは1日、米ピッツバーグの地元メディア「トリップ・ライブ」とのインタビューで、「韓国での生活は私にとっては良い経験ではなかった。多くのチームがうその約束で契約しようとしていた」と語った。アダムは昨年、NCで先発投手としてプレーしていたが、8月末に退団した。成績は17試合で4勝8敗(防御率4.12)。アダムは現在、招待選手として米大リーグ、ピッツバーグ・パイレーツのキャンプに参加している。
アダムはまず、生活環境に対する不満を漏らした。「船に乗っていつでも日本に逃げられるよう準備をしなければならなかったので、常に不安だった」と、北朝鮮との戦争の危険性に関して大げさに語ったほか、「チームは最初に約束した(韓国滞在中の)家を提供しなかった。後にチームがコストを削減したがっているということを知った」と言った。
さらに、チームの雰囲気についても不満を持っているようだ。「もし私が35歳で、隣の選手が34歳だったら、隣の選手に水を持って来させることができる。隣の選手が言うことを聞かなかったら、私は彼を殴ることもできる」と説明した。チームを退団することになった事情については「監督が私のことを望んでいなかった。球団はメディアに対し、私が腕を痛めたからだとうそをついた」と言った。
アダムは退団前から球団に対し不満を表明していた。昨年8月には自身のツイッターに「力を持つ資格のない人が力を持っているのが諸悪の根源」と書き込んでいる。ある現地ファンはこの記事に対し「実力の問題で退団させられた選手が陰口ばかり並べ立てるのは見苦しい」とコメントを書き残している。
アダムのインタビューに対し、NCはあきれている様子だ。チェ・ヒョンNC広報チーム長は「チーム内でベテラン選手が後輩選手を殴ったことはなかった。外国人選手との約束を守らなかったこともない」とコメントした。