フジテレビ主催「競技人狼village01 ~お台場カップ~」
人狼好きエンジニアでは誰にも負けない自信があります。右寺隆信です。
以前より一部の人たちの間やネット上で密かに楽しまれている「人狼ゲーム(汝は人狼なりや?)」。私以外にもIT業界の中にも好きなエンジニアは多いと思います。
ここ最近、過去に例を見ないほどの人狼ブームが起きています。このブームにひと役買っているのは、フジテレビさんの深夜番組「人狼~嘘つきは誰だ?~」。
その番組の企画として、一般人参加の公式大会「競技人狼village01 ~お台場カップ~」が、3/1(土)に開催されました。
「嫁も人狼で手に入れた!」と普段から自慢しているほど、人狼好きな私です。
これは参加しないわけにはいきません!
総勢500名を超える応募があった中、抽選で選ばれた77名の人狼プレイヤーがこの日お台場に集結しました。これに、私と嫁も幸運にも参加できることになりました。
<開会前>人狼歴によってチーム分けされる
今回のイベントの特徴は「競技」人狼であること。
通常の人狼ゲームとは趣が異なり、「それぞれのプレイヤーがポイントを競い合う」というルールになっています。
受付でポイント表を受け取り中に入ると、このような感じでA~Gまでの7つの円卓が用意されていました。申し込みの際に記入した人狼歴によって、初心者/中級者/上級者の村に分けられているとのこと。
私と嫁はD卓。
席についてみると、そこにはポイント表を眺めつつ、「どう立ち回れば最も点数を稼げるか?」を議論する方々が…。
どうみても上級者村です。本当にありがとうございました。
採点システムはIT技術が!?
今回はポイント制でテレビ局のイベントということもあり、通常のゲームマスターに加えて、なんと若手芸人さんが採点担当としてついていました。
この採点は完全にWeb化されていて、ゲームが進行するたびに、ゲームマスターはiPadやPCのブラウザ画面から村人のアクションを登録していました。
開発は株式会社シマヲさんが行っていて、当日は開発担当者が裏で張り付いていました。
イベント中に関わらず、体力限界で脱落状態のシマヲさん…。お疲れ様です!
ちなみに開発の話を聞いてみたのですが、AWS上でPHP+MySQLを構築されていました。入力された時点ですぐにリアルタイムに集計されて、各村の進行状況なども把握していたようです。
クラウドで実装されてる理由は開発のしやすさ。会場のWiFi環境によっては、来場者のモバイルルーターなどで繋がらないケースもあるため、携帯回線使ったり臨機応変に対応できるクラウド環境の安心感がイベントには適しているようですね。
実際に当日の朝は5GHz帯の無線LANが不調だったのだとか。まったく気付きませんでしたが、会場では応急処置として、一部のiPadはLTEの環境で運営されていたようです。
現在は常時接続必須になっているので、アプリケーション化するか、HTML5を使ってローカル保存しながら定期的に同期をとることもしたいとも言っていました。
競技人狼の得点は複雑なので、実際にはシステム上の集計のバグなどの不具合もあったようだが手計算よりは素早く集計できるしミスは発生しにくいだろう。ゲームマスターもデータを再確認できるし、スムーズなイベント運営にはIT技術は切っても切れない状態になっていますね。
いよいよ緊張の第1ゲームスタート!
そうこうしているうちに開会の挨拶。
まず場を微妙に温めてくれたのは、芸人のトミドコロさん(笑)。そしてフジテレビの双川プロデューサーから、今回の肝でもあるポイント制について、下の写真のような表をベースに詳しい説明がありました。
そして、緊張の第1ゲームのスタート。
私が引いたのは霊媒師。
正直なところ、得点表を見る限りうま味が一番少ない配役に思えていたので、ちょっとがっかり。それでも能力者として村のために活躍せねばとまじめにプレイ。
ノリノリで議論する私、そして嫁。
村のために頭をひねって立ち回りながらも、2日目の夜に狼に襲撃されて村を去ることに。
しかし、私が追放された後も占い師として活躍する嫁。
追放/襲撃されて村を去った後も、村の動向を見守る面々。
途中危ないところはありながらも、この第1ゲームは市民チームの勝利で終了。
最初の緊張も良い感じにほぐれ、第2ゲームもこの感じで楽しもうと思っていた私でしたが…。
嫁に殺される夫
第2ゲームで引いたのは市民。
何の能力も持っていないため嫌がられがちな市民ですが、一番素直に議論をできる存在のため、個人的には大好きな役職だったりします。
「よし。村のためにがんばるぞ!」と意気込み迎えた一日目の朝。
あまり情報がなく追放対象の意見が定まらない中、村の一人から「いつもの旦那さんと比べて今回の旦那さんはどんな感じですか?」という質問が嫁に。
「お願い!変なこと言わないで!頼む!」と祈りながらも、返ってきた嫁の返答は「怪しい感じがしますね。村のためにがんばろうという発言が過剰。」
無情。マジ無情。
そしてちょうどそこで朝の議論タイム終了。
ええ。見事に全会一致で私の追放が決まりましたとも。
人狼は「信頼のゲーム」
その後なんとか気持ちを立て直し、第3ゲーム第4ゲームも与えられた配役を堪能しつつ終了。嫁以外は今日初めて会った人たちですが、終わってみればいつの間にかお互い打ち解けあっていました。
同じ村のみんなで記念撮影。
真ん中はポイントで総合2位を勝ち取ったかぐらさん。
人狼ゲームを始めたばかりの頃は、「いかに嘘をつくか」「誰を疑うべきなのか」を考えるゲームだと思っていました。
でも長年やってきて気づいたのは、「嘘」以上に「信頼」が人狼ゲームの鍵だということです。
いかに相手に信頼してもらうか、相手を本当に信頼して良いのか。
日常生活の中でも必要なそれを濃縮して体験できる、それが人狼ゲームの醍醐味だと思います。
あわせて言えば、その過程で相手のことをより深く知ることができるのがこのゲーム。それこそ下手な合コンをやるより、みんなで人狼ゲームをやった方が良いんじゃというくらい。
事実、私と嫁もお互いに相手のことを気に入ったのは、そうやって人狼ゲームをやる中でのことだったりしましたし。
良い出会いがないとお嘆きのIT業界の方々、人狼ゲームオススメですよ!
イベントを終えてみて
競技人狼は自分の行動の一つ一つが細かく点数に関わってくる感じで、普段の人狼ゲームとはまた違った面白みがありました。
ただ、今回のポイント制のバランスには改善の余地がありそうです。
- 人狼チームが不利すぎるが勝利ポイントは市民チームと変わらない。(全28ゲーム中、人狼の勝利は9ゲーム)
- 騎士が容易に得点できる。(ポイント上位者のほとんどが騎士でポイントを稼いでいる)
- 勝利ポイント以外での加点減点が大きいために利他的な行動がとりづらい。
今回の最終ポイント表は、フジテレビさんの人狼公式サイトに公開されています。
これを基に役職と獲得ポイントの相関を取ってみたところ、きれいな相関が。
やはり、人狼側が不利で、それ以上に騎士がかなり有利だったことがわかります。
前述の双川プロデューサーもおっしゃっていましたが、バランスについては今後広く意見を集めて改善していきたいとのこと。
課題はまだありますが、上手い下手がはっきり出るゲームなので、それを定量的にはかる手段としてのポイント制というのは面白い試みだと思いました。
こういった場を主催してくださったフジテレビさんと、当日ノーミスでゲームマスターを務めてくださった株式会社人狼の皆さまに感謝!「競技人狼village02」が開催される暁には、また参加したいです。
3/7(金)の深夜1:30にフジテレビで放映される「人狼~嘘つきは誰だ?~ village05」に今回のイベントの模様も流れるらしいので、みなさんもぜひチェックしてみてください!
また、
私と嫁とを結びつけてくれた人狼ゲーム。その面白さが、より多くの人に伝わると嬉しいな~。
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スマフォアプリのフロントエンジニア/ゲームプランナー。人狼だけじゃなくポーカーにもハマリ中。最近gihyo.jpで書いた「実況解説つき!ペアプロでわかるJavaScriptテスト入門」レポート」もよかったらぜひ!
Twitter: @migi