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安保理 ロシアと欧米が激しく応酬
3月4日 9時01分

安保理 ロシアと欧米が激しく応酬
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ウクライナでロシア軍が南部のクリミア半島を事実上掌握し、ウクライナ情勢が緊迫するなか、国連の安全保障理事会では再び緊急の会合が開かれ、ロシアが軍の活動はクリミア半島の住民を保護する人道的な措置だと主張したのに対し、欧米各国は重大な国際法違反だと批判し、双方が激しく応酬する異例の展開となりました。

ウクライナ情勢が緊迫するなか、国連安保理では3日午後から(日本時間の4日朝早くから)、先週に続いて3回目の緊急の協議が行われました。
今回の協議はロシア側の呼びかけによるもので、冒頭、ロシアのチュルキン国連大使が「ウクライナの暫定政権は少数派のロシア語圏の住民を弾圧しようとしており、ロシア軍の活動は住民を保護するための人道的な措置だ」と述べ、軍の活動を正当化しました。
これに対し、アメリカのパワー国連大使は「ロシア軍はクリミア半島の施設を次々と制圧し、ウクライナの主権を公然と侵害している。一方で、少数派が弾圧されているという証拠もない」と述べ、ロシア軍の即時撤収を求めました。
また、フランスのアロー国連大使が「ロシアの主張は、かつてソビエトがチェコスロバキアに侵攻したときと同じ理屈で、武力を振りかざし対話を拒否するものだ」と述べたほか、イギリスのライアルグラント大使も「21世紀の世界でこのような国際法違反は許されない」と述べ、ロシアを激しく非難しました。
このあと、ウクライナのセルゲーエフ国連大使も発言し、「ロシアによる侵略行為を止めるため、国際監視団の派遣などあらゆる措置を講じてほしい」と改めて国際社会に訴えました。
安保理ではこのあとも、ロシアと欧米各国が相次いで発言し、双方が激しく応酬する異例の展開となりました。

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