皆さんもご存じの、渋谷スクランブル交差点。僕は、渋谷という場所、特にこのスクランブル交差点に特別な感情を抱きます。
日本を代表する場所として、国内外のニュースなどでもよく取り上げられています。観光客にとって、夢の街「SHIBUYA」は憧れの場所のようで、毎日たくさんの方がパノラマ写真や動画を撮影しているのを見かけます。
なぜそんなに魅力的な場所なのでしょうか?
僕が渋谷に魅了されるのは、ファッションや若者の流行ではなくて、もっと哲学的な何かで、たとえばそれは、老若男女も国籍も職も目的も何もかもが入り混じって、一堂に会する「混沌性」だったり、どこから来たのかわからない人、ヒト、ひとが四方八方に行き交う場所だからこそスクランブル交差点は成り立つのだと思います。それは、彼ら一人一人がスクランブル交差点を作り上げる役者なんだという「舞台性」を表しているのではないでしょうか。
普段当たり前のように渡っている人にとっては、ただの交差点かもしれませんが、少し立ち止まって客観的に見てみると、わけがわからなくなるくらい、わけのわからない場所なんです。そんな場所だからこそ、東京を訪れた際は絶対に外せません!
今回は、そのスクランブル交差点を舞台にした映像を紹介します。 映像作家の山田智和さんの作品「47seconds」。2013年のWIRED Creative Hack Awardでグランプリを受賞されています。まずは、ご覧ください。1分足らずの映像です。
いかがでしたか? 山田さんが伝えたいことは、私たちはそれぞれ平等な時間を持っており、たった信号機が変わる47秒でも、使い方次第で主人公の彼女のように中身の濃いものに変えられるんだ、ということだと僕は思いました。
同時に、スクランブル交差点がいかに「カオスな世界」であるかも物語っています。緊迫感のあるバイオリンの音色に包まれ、いきなり中央で踊り出してしまう女の子がいても、誰も見向きもせず歩いて行く。彼女こそ、スクランブル交差点という混沌とした舞台を作り上げている「役者」の代表であると、そう読み解くこともできます。
ワールドカップなどの大きなイベントがある時は、必ずお祭り騒ぎになるスクランブル交差点。実は隠された深い魅力があるからこそ、人を惹きつけてやまない場所になっているのだと思います。 さあ、皆さんもスクランブル交差点という舞台で、役者になりきって、一度渡ってみてください。きっとその深い魅力に気づくはずです。
住所:東京都渋谷区宇田川町
アクセス:JR山手線「渋谷駅」ハチ公口 目の前