連続通り魔か 学校や駅で警戒3月4日 9時01分
3日夜遅く、千葉県柏市の住宅街の路上で、男性が刃物で突然、背中などを刺されて死亡しました。
この事件を含め、およそ100メートルの範囲で、刃物を持った男が男性にけがをさせたり車を奪ったりする事件が4件相次ぎ、警察は同じ男による犯行として捜査するとともに、学校や駅で警戒に当たっています。
3日午後11時40分ごろ、柏市あけぼの5丁目の住宅街の路上で、20代くらいの男性が男にいきなり刃物で背中や首など数か所を刺され、まもなく死亡しました。
この数分前にはおよそ30メートル離れたところで、自転車に乗っていた25歳の男性が、男に呼び止められて近づくと、ナイフを振りかざされ、振り払って逃げたときに指にけがをしたということです。
さらに、2つの事件の直後に、44歳の男性がナイフを突きつけられて、「金を出せ、もう、1人殺している」と脅されて、財布を奪われたほか、さらに別の47歳の男性が、ナイフで脅されて車を奪われました。
車は1.5キロ離れた柏市柏呼塚のコンビニエンスストアの駐車場に乗り捨てられていました。
4件の事件は、同じ道路のおよそ100メートルの範囲で、10分足らずの間に起きていて、いずれの現場でも、身長およそ1メートル70センチ、30代から40代で、黒色のダウンジャケットに帽子、サングラスとマスクを着けた男が目撃されているということです。
警察は同じ男による犯行として捜査するとともに、およそ100人の警察官を市内の学校や駅に出し、警戒に当たっています。
事件を受けて、柏市のすべての小学校や中学校で、児童や生徒が集団で登校し、なかには保護者が付き添う姿も見られました。
事件現場からおよそ1キロの距離にある柏市立柏第4小学校では午前8時15分の始業時間を前に、子どもたちが保護者に手を引かれて集団で登校したり、保護者が車で子どもを送ったりしていました。
小学5年生の娘が通っているという50代の母親は、「学校まで子どもが安全に到着できるか、本当に不安でした。学校の先生やボランティアが通学路に出てくれてはいますが、とにかく犯人が早く捕まってほしい」と話していました。
また小学2年生と6年生の子どもがいる30代の母親は、「突然、人が刺されるというえたいの知れない事件で怖いです。ショックだとしか言いようがありません」と話していました。
小林和俊校長は、「保護者と連携しながら、子どもたちの安全を第一に考えて対応していきたい」と話していました。
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