ブラジルW杯を3カ月後に控えた今季のJリーグは、特別な意味を持っています。選手にとっては所属クラブの勝利が第一。でも、観る側からすると、どの選手が日本代表23人に入るのか? というのも楽しみの一つと言えるでしょう。
そんなあなたにぜひ注目していただきたい選手の筆頭が新潟の川又堅碁。昨季は23ゴールをあげ、得点ランク2位となりました。彼の魅力をひと言で表せば荒削りなストライカー。重要なのは“荒削り”という部分。僕はストライカーという人種に「チームのために」とか「得点よりも○○」という発言を認めません。ゴールの枠を10m外そうが、トラップが1mずれようが、チームの全責任を背負って最後はネットを揺らす。その覚悟と器が彼にはあります。
僕自身、彼の試合を初めて解説した昨年5月の清水戦、ボールに触る前から「この選手は必ずブレークする」という匂いを嗅ぎ取りました。説明の出来ないオーラが彼には備わっている。FWというポジションには、理性を超えた感性が必要なのです!
大久保なら川又、柿谷のどちらとでも機能するのでは?
その川又と2トップを組んでほしいのがC大阪の柿谷曜一朗。彼の最大の特徴はトラップだとよく言われていますが、僕からすると“普通に上手い”という感覚です。それよりも声を大にして言うべきはシュートテクニック。足首が柔らかいから、思わぬ所にボールを置けるし、なおかつ最後の最後までシュートの方向を変えられる。フィニッシュのイメージから逆算したプレー――ネイマールを彷彿とさせますね。
川又が泥臭い潰れ役となり、柿谷が飄々と裏に抜ける。この2人が日本代表で組むことで、とんでもないことが起こる可能性は倍増すると思います。
そして忘れてはならないのが昨季得点王(26ゴール)の大久保嘉人(川崎F)。まさにキレキレという言葉がぴったりです。風間八宏監督により、ローマのトッティのように自由を与えられたことで、才能がフルスロットルになったのではないでしょうか。今の彼なら、代表の1トップも張れるし、柿谷、川又いずれとの2トップでも機能しそうな気がします。
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