ユニーは首都圏の開拓を加速する。2014年春に埼玉県桶川市にモール型ショッピングセンター(SC)を出店する。完全子会社化する生鮮コンビニエンスストアの99イチバ(愛知県稲沢市)をミニスーパーに転換し、東京都と神奈川県を中心に13年半ばまでに現在の6割増の100店体制とする。購買力の高い首都圏で積極出店し、中部に次ぐ収益源とする。
ユニーの前村哲路社長が明らかにした。桶川の新店舗の名称は「BENIBANA WALK(ベニバナウォーク)桶川」(仮称)。JR桶川駅から西へ約1キロの場所に建設し、地上4階建てで営業面積は計約2万6000平方メートルを見込む。同社のスーパー「アピタ」のほか、衣料品などの専門店が入る。
同社は埼玉県に6店を持つが、「愛知県とほぼ同様の人口(700万人超)を擁し、開拓の余地が大きい」(前村社長)と判断。10年に東松山市にモール型SCを出店したのに続き、桶川に進出する。同じ県内にモール型SCを2店以上設けるのは愛知県以外で初めて。
99イチバについては、ユニーが19日、子会社のサークルKサンクスが持つ99イチバ株80%を買い取り完全子会社化すると発表。東京と神奈川に持つ約60店舗を「mini(ミニ)ピアゴ」の名称で食品スーパーに切り替える。改装や新規出店に約20億円を投じ、100店に増やす。前村社長は「ユニーの店舗開発のノウハウを使い、出店場所を開拓する」と述べ、同社から担当者を送り込むことも明らかにした。
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