昨年12月の王座統一戦で国際ボクシング連盟(IBF)世界スーパーフライ級王者亀田大毅(25)が負けても王座を保持している問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)とIBFが2日、東京都内でトップ会談。JBCはIBFに対して、ルールミーティングで決まった通りIBF王座を空位にすることを要請。一方、一連の不手際をわびたIBFは、後日に結論を出すと約束した。
1時間以上に及んだ会談後、JBCの秋山弘志理事長は「IBFから謝罪の言葉があった。ルールミーティング後の公式会見で、IBFタッカー氏が言った『大毅が負けたら王座は空位』の発言が、たとえ勘違いとしても、正式ルールだというのがJBCの立場。IBFにも認めてほしいと伝えた。従って、IBF王座を空位にしてほしいと伝えた」と明かした。
先日、試合の立会人だったリンゼイ・タッカーさんが「『空位発言』はオレのミステーク」と発言した。だが、試合前と後のルールがコロコロ変わったのでは、ボクシング界の信頼にかかわる。JBCがこだわる理由はそこにある。
IBFダリル・ピープルズ会長は「建設的な話し合いができた。近くJBCと共同声明を出す。大毅のタイトル? ペンディング。持ち帰って結論を出す」と答えた。JBCは今後もIBFの公認を続けていくことも明言。IBFがJBCの要求を受け入れ、大毅のタイトルをはく奪する公算が大きくなった。
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