中田　圧巻４連続Ｋ

　楽天は２年連続の開幕投手を狙う則本が、テンポの良い投球で３イニングを１安打無失点に抑えた。新外国人のユーキリスは２安打を放った。ソフトバンクも中田が、３イニングを１安打無失点と結果を出した。

　中日からフリーエージェントで加わったソフトバンクの中田賢一投手（３１）が１日、オープン戦本拠地デビューとなった楽天戦で好投した。先発として３イニングを投げ、４奪三振で被安打１の無失点。先発が予想されるロッテとの開幕カード（ヤフオクドーム）へ向けて、順調な仕上がりを印象づけた。

　中田の最大の武器といえば力強い速球。「甘いところでもファウルを取れたし、全体的に見ればよかった」。１回をわずか４球、３つの飛球で片付けた。２回は１死から、ユーキリスに高めへ浮いたフォークを右前打にされたが、続く枡田から３回２死まで４者連続三振。ここでは「変化球が低めに決まってくれた」。さわやかな表情と言葉から手応えが伝わった。

　キャンプから好調をキープ。この日の好投でさらに開幕ローテ入りに前進した。「投げっぷりがいい。落ち着いて投げている。あとはイニングを伸ばしていけばいい」。秋山監督の評価も上昇中だ。順調なら開幕２戦目、２９日のロッテ戦での先発が濃厚。その後も結果を出し続ければ「土曜日の男」に定着していくことにもなる。

　「まだまだ課題はある。抜け球とかもあったし、その辺を詰めていきたい」。次回は７日のＤｅＮＡ戦（横浜）に先発予定。サタデー中田が、３年ぶりの日本一を目指すチームに新しい風を吹き込む。　（倉成孝史）