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細胞シート 生産自動化…再生医療、コスト削減期待
再生医療に使う細胞シートを自動制御で作製する装置を、東京女子医大などのチームが開発した。
人の手を介さないため、病原菌などの感染のリスクを下げられ、生産コストの削減につながると期待される。4日から京都市で始まる日本再生医療学会で発表する。
同大は、大阪大などと協力し、培養してシート状に加工した細胞を、重症心不全や角膜が傷ついた患者の心臓、角膜に移植して治療する再生医療を進めている。これまでは、複数の無菌室を使って、手作業で細胞を培養し、シート状に加工しなければならなかった。
自動生産装置は、アーム型のロボットの周りを、大型冷蔵庫大の計6個のボックスが取り囲む構造。各ボックスは、〈1〉細胞を分離する〈2〉細胞を培養する〈3〉シート状に加工する〈4〉細胞シートを重ねて組織を作る――などの役割を担う。中央のロボットが、各ボックスから細胞を出し入れし、組織の作製を進める。
研究チームは、ブタの筋肉から必要な細胞を取り出し、シート状に変えて、ブタの心臓に移植する動物実験に成功した。東京女子医大の清水達也教授は「企業と協力しながら、装置を拡張させ、産業化を図っていきたい」と話している。
(2014年3月3日 読売新聞)
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