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政治
【単刀直言】古賀伸明・連合会長「民主は次の次でも政権取れぬ」 ガバナンス欠如「人馬蓄えよ」
民主党の海江田万里代表に先月12日、中長期的な党再建プログラムを執行部で議論するよう提案しました。
党内にそういうことに取り組む人材がいない。今こそ人馬を蓄え、足元をきちんと固めていかなければならない。民主党は、次の衆院選での政権奪還は難しい。次の次でもできないかもしれない。6年や8年というタームで政権奪取を見据えれば、また違ったことも見えてくるだろう。
民主党政権の大きな理念は間違っていなかったと思います。
生活者、働く者の視点に立った政策を進めようとした。しかし、ガバナンス(統治能力)に問題があった。政権運営に失敗した理由はほぼそれだけと言ってもいい。自民党の場合、いざとなったら「政権維持」にぐーっとベクトルが向くのに、民主党は政権維持の力学が働かず、みんなが言いたいことをどんどん言って、揚げ句の果てに分裂してしまった。
連合は民主党政権とくっつき過ぎていたという批判もありますが、僕はそうは考えていない。ただ、反省しているのは「大衆運動」に力を入れなかったことです。民主党が政権の座にあるのだから、政治の場での要求実現に主眼を置いていました。それはそれで正しかったと思うが、国民世論を喚起するパワーが弱まってしまった。「両建(りょうだ)て」で行くべきでした。
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