ウクライナのクリミア半島ではロシアがサッサと兵員を増強し、基盤を強化しました。欧州株式市場は、まだトレードがはじまったばかりですが:

ハンガリー ブダペスト証券取引所指数 -4.48%
ポーランド ワルシャワWIG指数 -2.84%
ドイツ DAX指数 -2.49%
ロシア MICEX指数 -9.63%


となっています。やっぱりウクライナに近い国で、直接戦争に巻き込まれそうな国ほど下げがきついです。

しかし……下げ幅で言えばロシアがダントツで、マイセックス指数(この名前、何とかしてくれヨ?)を見る限り、筋肉ムキムキのマッチョ感は、全然、感じられません。

ロシアのガスプロムはウクライナが現在享受している、ディスカウントされた天然ガス価格を「もうやめようかと思う」と脅しています。

でも資本市場は正直だな~(笑)

すでにロシア中銀は必死の防戦にWWW

実際、ロシア中銀は早くも政策金利(1週間物入札レポ金利)を5.5%から7.0%に引き上げました。これはルーブルを支え、外貨準備を温存するための方策です。

1

ロシアはこのところ輸出より輸入の方が早いペースで増えています。

2

これはロシア人が贅沢品などを買う勢いの方が、天然ガスの輸出の伸びより強いことを示唆しています。

このためロシアの経常黒字は、なんとなく細ってきています。

3

アメリカは今、シェールブームに沸いていて、天然ガスを液化して(LNG)輸出することが進められています。それはとりもなおさず世界のエネルギーをめぐる安全保障の考え方が、根本から変わろうとしていることに他なりません

「天然ガス、止めるぞ!」というのは牙の無い、空虚な脅しなのです。

どの商売もそうだけど、客と争っちゃダメだよね。

銘柄ですか? だからギャスログだって。