トップページ科学・医療ニュース一覧統合の原子力規制庁で入庁式
ニュース詳細

統合の原子力規制庁で入庁式
3月3日 19時48分

原子力の安全規制を担う原子力規制庁は原発の検査などを行ってきた独立行政法人と統合し、3日の入庁式で、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「国民から信頼される組織へと前進できるよう努力してほしい」と訓示しました。

原発の安全審査や事故に備えた防災対策などを行う原子力規制庁は1日、独立行政法人の原子力安全基盤機構と統合し、新たに職員になった380人余りが参加した入庁式が3日、行われました。
3年前の原発事故では当時、安全規制を担っていた原子力安全・保安院の「専門性のなさ」が批判され、原子力規制庁は、原発の検査や安全の研究を行ってきた原子力安全基盤機構と統合することになりました。
原子力規制委員会の田中委員長は「技術者集団の皆さんへの期待は非常に大きい。国民から信頼される組織へと前進できるよう努力してほしい」と訓示しました。
原子力規制庁は、統合や採用によって職員がこれまでの2倍のおよそ1000人になり、安全審査や検査を行う部門を強化するほか、専門性のある人材を育成する新たな部署を設置することにしています。
しかし、原子力安全基盤機構には原発を建設してきたメーカーを退職した技術者が多く、新たな職員の25%余りはすでに60歳を超えていて、技術力を若い職員に継承し、規制の強化を実現できるのかが問われています。

[関連ニュース]
k10015677901000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ