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2014年3月3日

自由に生きるために持つべき「嫌われる勇気 」7つのポイント

2014年03月03日 11時34分 by ttachi

 

 

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僕はよく「自由」について考える。

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ブロガーとして、法人契約一切なしの、24時間365日自由な日々を謳歌している僕は、他人から見ればさぞかし呑気で気楽に生きているように見えるだろう。

確かに圧倒的な自由を僕は手に入れている。

しかし、たとえ肉体的な自由を手に入れていても、心が自由でなければ人生を謳歌することはできない。

最近強くそう認識している。

僕自身、3年前にフリーにはなったものの、心に幾つか大きな囚われを抱えたままでいるために、自分の肉体的自由を120%謳歌できない状態からのスタートだった。

その状態からさまざまな本を読んだりセミナーを受講したりし、試行錯誤を繰り返した結果、少しずつ、本当の自由とは何なのかが見えてきたように思う。

真の自由を獲得するための重要なキーワードの一つが「群れない」ことだ。

他人の人生を生きない。自分の人生を生きるためにも、となりの人と群れてはいけないのだ。

そしてそのキーワードに関して、深く掘り下げた本と出会った。

いま話題になっている、「嫌われる勇気」という本だ。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
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by ヨメレバ

 

アドラー心理学の大家岸見一郎さんと、ライターの古賀史健さんの共著となる。

まさに僕が体験し、具現化してきた世界観がここにあった。

さっそく紹介しよう。

 

 

 

自由に生きるために持つべき「嫌われる勇気 」7つのポイント

 

トラウマは存在しない

僕たちの人生には、コントロールできる部分とコントロールできない部分がある。

幼児期に自然災害により親を亡くしたとか、親から虐待を受けたなどの事実は、コントロールできないことだ。

このような苛酷な体験が心の傷となり、人間のその後の人格育成に悪影響を与える。

それを「トラウマ」と呼び、フロイトなどの心理学ではこのトラウマによって人格が決まるとする「原因論」を支持している。

しかし、アドラーはこの原因論を明確に否定している。つまりトラウマなどは存在しないことになる。

幼児期の虐待や自然災害などがあっうという事実は動かない。

しかし、その事実が原因でその後の人格が決定されるなら、幼児期に虐待を受けた子供は全員問題行動を起こす大人にならなければならなくなってしまう。

しかし実際には、用事の体験をどのように解釈し、どのように意味付けていくかは、人それぞれである。

子どもの頃に両親が離婚したら、必ずグレるわけではない。現に僕も両親は離婚したが、不良少年にはならなかった。

「過去の傷がトラウマになって引き籠もりになっている。外に出られない」というのは、本人がそのように生きることを選択しているにすぎないのだ。

「不安だから外に出られない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」と考える。

それがアドラー心理学の考え方なのだ。

 

 

 

人は怒りを「捏造」する

「カッとなる」「怒りで我を忘れる」

僕たちは自分の感情についてこのように語ることがある。

しかし、アドラー心理学では、これら「感情の暴走」をも否定する。

たとえば喫茶店で店員があなたの一張羅の上着にコーヒーをこぼした。

あなたはカッとなり店員を怒鳴りつけた。

これは怒りに駆られた人間が、我を忘れた結果の行動なのだろうか。

いや、それは違う。

この場合も、あなたは怒りに駆られて大声を出したのではなく、「大声を出すために、怒った」のだ。

もう一歩突っ込むと、あなたは「大声を出すことによって、ミスを犯したウェイターを屈服させ、自分のいうことをきかせたかった」。

その手段として、「怒りという感情を捏造した」のだ。

そもそも「客」と「店員」という、サービスを受ける側と提供する側の立場の違いがある。

大声を出して怒鳴り散らさなくても店員はきちんと詫びるだろう。

しかし、敢えてそこで大声を出すのは、無抵抗な相手をより安直な手段で屈服させようとしたにすぎない。

怒りとは、出し入れ可能な「道具」なのだ。

 

 

 

人は常に「変わらない」という決心をしている

あなたがもし、「私は悲観的な性格だ」と思っているとしよう。

アドラー心理学では、性格や気質のことを「ライフスタイル」と呼ぶ。

ライフスタイルとは、人生における「思考や行動の傾向」である。

この考え方に立脚すると、「悲観的な性格」というのは、「悲観的な世界観を持っている」と言い換えることができる。

そして、ライフスタイルは自分によって選び直すことがいくらでもできるのだ。

 

 

幼少期や思春期などの過程においては、自分の意志では何ともならない不本意なことも多かったかもしれない。

生まれる時代や国、家庭などは選ぶことができない。これらはコントロール不可能な部分だ。

しかし、それらコントロール不可能な部分は総じて過去のことであり、ここから先の行動や思考は、自らの手で変えて行くことができるのだ。

いっぽうで僕たち人間は、往々にして「変わりたいけど変われない」と嘆いて生きている。

僕たちが変われないのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからだ。

僕たちは自分の行動を自らの手で選択することができる。

しかし、変化をすることには恐怖が伴う。コンフォートゾーンから出ることには抵抗があるのだ。

結果、僕たちは、いろいろと不満があるのに、結局は「このままのわたし」でいることの楽さ、安心を優先して「変わらない」と決めてしまうのだ。

僕たちに必要なのは「変わるための勇気」、「幸せになる勇気」なのだ。

 

 

 

言い訳としての劣等コンプレックス

「変わりたいのに変われない」。

そう思う人の多くが、劣等感に苦しんでいる。

「どうせ僕なんかが何をやってもダメだ」「自分が好きになれない」という否定的な考えが首をもたげ、行動できなくなるのだ。

しかし、アドラー心理学では、この劣等感についても、人間が進んで選択して身につけているもの、と解釈する。

赤面症で好きな異性に声を掛けられないという人は、異性に声を掛けないで済むように、赤面症になるのだ。

なぜ自分が嫌いなのか。それは、人が他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れている結果なのだ。

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係の悩み悩みであると定義している。

そしてすべての劣等感は、客観的事実ではなく、主観的な解釈なのだ。

たとえば背が低いという事実は一つだが、それを「人より劣っている欠点」と捉えるか、「親しみやすいチャームポイント」と捉えるかは一つそれぞれだ。

主観であるからには自分で選ぶことができる。ライフスタイルを選び直すのだ。

 

 

さて、日本では劣等感と「劣等コンプレックス」という言葉が混同して使われている。

しかし、この二つには実は根本的な違いがある。

劣等感は、それ自体悪いことではない。

高い目標を掲げたとき、遥かな道を想像して劣等感を抱くというのは、ある意味正常な思考である。

その劣等感が、高い理想に向かって進む原動力ともなるのだ。

 

 

一方劣等コンプレックスというのは、自らの劣等感をある種の言い訳に使いはじめた状態を指す。

「わたしは学歴が低いから、成功できない」というようなフレーズは、劣等コンプレックスの発露の形だ。

このような「Aであるから、Bができない」という論理を振りかざして、できない自分を外部要因に押し付けて正当化することを、アドラーは「見かけの因果律」と呼んでいる。

本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまうのだ。

もちろん学歴が低い人には、高い人と較べてハードルとなる物事があることは間違いない。

しかし、世の中には「自分は学歴が低いからこそ努力をして幸せになろう」と捉える人もいるのである。

「Aであるから、Bができない」のではなく、単に変化するための勇気がない、または、変化するより現状のままで楽をしていたい、いまのままでいたいだけのことなのだ。

 

 

 

ほんとうの自由とはなにか

アドラー心理学では、人間のすべての悩みは対人関係の問題であると定義していると前項で書いた。

対人関係の問題に大きく関わってくるのが、人間の「承認欲求」である。

「あの人から好かれたい」「あの人に大切に思われたい」「あの人に有能だと認められたい」と僕たちは思い悩み、苦しんでいるのだ。

しかし、アドラー心理学では、他者から承認される欲求を否定する。

なぜなら、他者から承認されるかどうかは、自らコントロールできない領域、他人の領域で行われることだからだ。

「あの人から好かれたい」とどんなに願ってさまざまなプレゼントをしたところで、相手があなたを好きになるかどうかは、あなたのコントロール外なのだ。

コントロール外のことを思い悩んでも物事はなにも解決しない。

 

 

どんな物事にも、3つの領域がある。

自分でコントロール可能な、自分の領域、自分ではコントロールできない他人の領域、そして天災や突然死など、誰にもコントロールできない、いわば「神の領域」だ。

本当の自由とは、他人の領域には一切介入せず、自分の領域には誰一人として介入させないことである。

つまり、自由とは、他者から嫌われることなのだ。

他者の評価を気にかけず、そして自分の判断にはいかなる他者の介入をも許さない。これこそが本当の自由なのだ。

もちろん他者から嫌われることは怖い。

しかし、他紙個から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。

つまり自由になれないのだ。

幸せになる勇気には、「嫌われる勇気」が含まれるのだ。

 

 

 

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ

僕たちは人生を生きるうえで、大きな過ちをしてしまいがちだ。

それは、過去と未来だけを見て、「いま、ここ」を見ないことだ。

高校生が、「高校入試で失敗したから大学入試もきっとダメだ」と嘆くのは、まさに過去と未来しか見ていない行為だ。

僕たちが「今まで自分の生きたいように生きられなかったから、きっとこれからも同じだ」と言うのも同じ。

過去はもう終わったことで、未来はまだ来ていないことだ。

この二つには何の相関関係もないのに、僕たちは劣等コンプレックスでこの二つを連結して自分を貶めてしまう。

過去を変えることはできない。しかし、未来はまだ訪れていないのだ。

だからこそ、「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てて、過去も未来も見えないぐらい眩い光で自分の人生を包み込んでしまおう。

「人生とは点の連続であり、連続する刹那である」

過去と未来を連結してしまうと、口当たりのよい「ストーリー」が生まれ、まるで人生はそのレールの上を走っているように錯覚してしまう。

しかし、人生は「点」なのだ。だからこそ、次の「一点」をどこに打つかは僕の選択でありあなたの選択であり、他の誰もその点をどこに打つかに介入することはできないのだ。

未来を作るのは「いま、ここ」の自分だけなのだ。

そのことをしっかり認識しよう。

 

 

 

無意味な人生に「意味」を与えよ

「人生の意味とはなにか?」

この究極の問いに、アドラーは「一般的な人生の意味はない」と答えている。

生きる時代、環境が違えば、人それぞれ生きる意味も違ってくる。

苛酷な戦乱の時代に命を落とした子供に、生きる意味など問えるはずもない。

人生におけるコントロール可能な部分と不可能な部分の比率は、人によってまったく違っているのだから。

だからこそ、原則論としての人生の意味はないのだ。

しかし、アドラーはこのように続けている。

人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と。

世界とは、他の誰かが変えてくれるもきではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえないのだ。

周囲を気遣い他人にどう思われるかばかりを追求しても、そこにあるのは他人の人生だ。

嫌われる勇気をもち、幸せになる勇気を持ち、リスクを取って一歩を踏み出すこと。

その一歩こそが、あなたの人生に意味を与える、大きなきっかけの「点」になるだろう。

 

 

 

まとめ

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僕はアドラー心理学については何も知らずにこの本を手に取った。

しかし、読み進めるに従って、僕は次々と驚かされることになった。

この2年ほどの間に僕が学んできたさまざまな心理学や脳科学、能力開発などで語られていることの多くが、この一冊に凝縮されていたからだ。

人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ。

選択理論心理学のベースも、このアドラー心理学と知り、なるほどと驚くばかりである。

本書は「哲人」と「青年」の対話形式を採ることで、非常に奥深い人生哲学や真理についての議論を、分かりやすく伝えることに成功している。

専門知識がなくてもサクサクと読み進められ、しかも対話形式に程よく挟まる「煽り」のおかげで臨場感たっぷりにアドラー心理学を「体験」することができる。

僕自身が2年かかって試行錯誤のすえに体得した「前に進む勇気」「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」とは何かを1冊で習得できる。

素晴らしい一冊!オススメ!!

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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