2000年、07年と続いた少年事件の厳罰化の後も、未成年者による殺人事件は後を絶たない。

 東京・吉祥寺の路上で昨年2月、帰宅途中の女性が刺殺され、ルーマニア国籍の無職少年(当時17)と日本人の無職少年(同18)が強盗殺人容疑で逮捕された。現金1万円入りの財布を奪ったとして、1人は一審で無期懲役の判決を受け、もう1人も同様の刑が求刑されている。

 広島県呉市で昨年7月に女子生徒の遺体が見つかった事件では、16~21歳の男女7人が強盗殺人容疑などで逮捕された。当時16歳の無職少女は「(通信アプリ)LINEで悪口を書かれ、腹が立った」などと供述。社会の注目を集めた。