◆アルコール性肝炎とはどのような疾患ですか?
アルコール性肝炎は恐ろしい肝臓疾患
アルコール性肝障害の中でも、最も発症の可能性が低いと言える疾患のひとつにアルコール性肝炎があります。
このアルコール性肝炎とは、
●普段から一定量のお酒を飲み続けている
●ある程度お酒には強いが、適量をキープしている人
に発症するケースが多く見られます。
アルコール性肝炎を発症するケースでは、9割以上のケースで、直前に普段飲んでいるアルコール摂取量の数倍にあたる量を短時間で摂取しているケースが大半です。
よくあるケースとしては最近は少なくなってきている傾向が見られますが、宴会場などでの一気飲みなどをおこなった場合などにアルコール性肝炎を発症することがあります。
アルコール性肝炎の主な症状
アルコール性肝炎の主な症状としては、まず自覚症状として、腹痛を発症し始めます。
その後熱があがりはじめますが、アルコールを摂取している為、この熱感を自覚症状として確認できることは稀です。
しかし、次いで
●黄疸の発症
が確認されますのでこのようなケースではアルコール性肝炎を発症している可能性が非常に高いと言えます。
適切な処置が出来ない場合の致死率は50%以上
アルコール性肝炎はそれほど多く発症する疾患ではありません。
しかし、いざ発症してしまうと、致死率も非常に高い疾患でもあるため注意が必要です。
アルコール性肝炎を発症する要因となるのは、アルコールの過度の摂取が大半を占めます。
特に短時間で過度に摂取し続けた場合に発症する傾向にあるので、宴会などで
●一気飲み
などをもし進められても、絶対に一気飲みを行うようなことは避けたいものです。
急性アルコール中毒などの言葉でも知られるこの疾患ですが、適切な処置の開始が遅れた場合の致死率は約50%程度。
実際毎年のようにたくさんの人がアルコール性肝炎で命を落としている現実を忘れてはいけません。
ですから、もし一気飲みなどを進められても、必ず断ること。
そして逆に他人には決して勧めないことが重要です。
尚、もし発症してしまった場合はまず最初に救急車を手配します。
病院での治療では、まず発熱による脱水症状対策としての点滴と輸血。
次いで副腎皮質ホルモン剤などの投与を行い、炎症の発生を抑制し様子を見ていきます。
体内のアルコールを適切に排出できるかどうかが最大のポイントともなる為、とにかく迅速な手配が何よりも重要となってきます。